「石原慎太郎」豹変ス
東京都の石原都知事は12月11日福田首相と会談し、東京都の地方法人2税のうち約3000億円分を財政力の弱い地方の自治体に回す政府・与党案について、条件付きで受け入れる考えを示しました。
石原知事は、元々法人2税の地方への委譲には強硬に反対していたのですが、東京オリンピックの招致に政府が協力するということなどの条件と引きかえに、態度を豹変したものです。
私は都市と地方との格差が拡大しつつある今、比較的財政に余裕のある自治体が、困窮している地方に税収の一部を譲渡することには賛成です。東京都さえ良ければ、他の自治体がどうなろうと構わないという考えは間違っている。
だからと言って、五輪招致と絡めて方針を変えるのは、あまりに姑息というしかありません。
東京でオリンピックを実現するという目的で、現在都内では学校や町内会などを通じて署名の呼びかけが行われています。
私は都民の一人ですが、オリンピックを東京で行うのは反対です。日本で再び五輪を開催するのは意義のあることだと思いますが、既に東京で一度やっているのですから、次回は東京以外の都市で行うべきと考えています。
福岡市が立候補した時、どうぞどうぞと快く譲るべきでした。
今春東京都知事選が行われましたが、この時の知事選の最大の焦点は、通称「石原銀行」と呼ばれている新銀行東京の膨大な赤字をどうするかにありました。
石原銀行は、11月の中間決算で赤字が936億円に達し、東京都が当初出資した1000億円をほぼ食いつぶしてしまいました。しかも再建のメドが立たず、今後も赤字は増え続けるという最悪の状況に陥っています。
中小企業を救済するという目的で設立したにも拘らず、中小企業への融資は52%にとどまり、しかも融資先が品川区と大田区に集中している。
何のことはない、三男石原宏高の地盤に公金をつぎ込んだという構図に見えてしまいます。
当の石原都知事は「進むも地獄、引くも地獄」などと、まるで他人事のような無責任な態度に終始しています。
この都知事選にとって最大の問題から都民の目をそらして、自らの再選の具にしたのが五輪招致でした。
自らの利益のためには、都民を犠牲にするのをいとわない石原慎太郎氏、エライ男を知事に選んでしまったものです。
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