悪質な「モンスターペアレント」には法的措置を
2002年に焼身自殺した狭山市の市立保育所女性所長について、埼玉県は1月9日までに保護者の苦情対応によるストレスで発症したうつ病が自殺の原因として公務災害と認定したことを明らかにした。
自殺した保育所長は、園児同士のけんかで軽いけがをした男児の両親から約4カ月間にわたり、付きっきりでの保育を命じられたり、繰り返し苦情を受けたりしたという。
他人に理不尽な要求を繰り返す、いわゆる「モンスターペアレント」による脅迫であり、遺族代理人は「こうした保護者に自殺に追い込まれ、公務災害に認定されたケースは初めてではないか」としている。
問題の保護者からの謝罪は一切無いそうだ。
これは保育所での出来事であるが、現在全国の小中学校でこうした「モンスターペアレント」とよばれる自己中心的な保護者による理不尽な要求、例えば
・特定の児童は自分の子供と遊ばせるな
・クラス分けで特定の児童と同じクラスにするよう要求
・特定の教育方法を導入するよう要求する
・時間かまわず教師の自宅に電話をかける
などが、教育現場に深刻な影響を及ぼしている。
2006年に行われたあるアンケート調査によると、およそ78%の校長が「深刻な状況」と回答している。
こうした保護者の行為により、教師が精神を病んでしまったり、場合によっては自殺に追い込まれるケースもある。この結果、他の生徒に対する教育にも支障が出る。
教育の場に司直の手を持ち込みたくは無いのだが、自殺にまで追い込むような極端な保護者の脅迫に対しては、教育(保育)側としても毅然と法的措置を取るべきではなかろうか。
非常識な相手には、法的な手段での対抗しかないだろう。
保護者が学校の運営や教育の進め方に意見や要望を出すのは当然の権利だが、教師を指弾したり脅迫したりする権利は無い。
最近の親は、子どもの問題⇒学校への要求、と考えているフシがあるのではなかろうか。
子育ては親が責任を負うのであって、学校は教育機関に過ぎない。
私事になるが、子どもの頃学校からいじめられて帰ってくると、母親から「今から相手の家へ行って、やり返してこい。男だろ、それ位出来なくてどうする」とハッパをかけられた。
親友の一人は学校でケンカして怪我をし、血だらけで帰宅したら、父親から「ケンカには勝ったのか?」と訊かれ「勝った」と答えたら、「それでいい」と言われていた。
余り良い例ではないが、要は過度に学校に頼らぬことだ。
学校は教育機関であり、決してサービス産業では無いということを再確認しておこう。
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