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2008/02/15

鳩山邦夫「大臣失格」どころか「人間失格」

Hatoyamakunioよりによってエライ人物を法務大臣にしたものだ。
2月13日検察長官合同会議で、違法な取り調べが問題となった鹿児島県議選の買収無罪事件「志布志事件」ついて、 鳩山邦夫法相が「個人的な見解だが、事件は冤罪と呼ぶべきではないと考えている」と訓示した。
確かに「冤罪」というのは、「無実であるのに犯罪者として扱われること」を指すもので、裁判において有罪の判決が確定の場合に適用される。だから一般論としては間違っているわけではない。それなら法律の専門家を集めた会議で、わざわざそんな定義を改めて説明するもでも無い。
会議の性格や文脈からすれば、あの事件の判断はマズカッタが、それにメゲズニしっかりやってくれとハッパをかけたという所だろう。

鹿児島で起きた「志布志事件」というのは、誤って別の人間を逮捕してしまったのではなく、事件そのものが存在しないデッチ上げだったわけで、極めて悪質な捜査だった。それをロクに調べずに起訴した検察が、批判を受けたのは当然だ。
法務大臣としては、先ず反省の上にたって再発防止を指示するのが筋ではなかろうか。
官房長官から苦言を呈されると、早速発言を撤回するなど、どうも鳩山邦夫という人は、よく分からない人である。

鳩山邦夫氏は法相になって間もない昨年9月に、死刑執行について、「ベルトコンベヤーって言っちゃいけないが、乱数表か分からないが、自動的に客観的に進むような考え方を考えたらどうか」と発言して問題となった。死刑執行にあたり、法務大臣の署名を無くしたらどうかというのが真意で、これは乱暴な議論である。

10月の「友人の友人がアル・カイーダ。2、3年前には何度も日本に来ていた」という発言も、いささか舌足らずであった。
それよりもっと問題だったと思うのは、同じ10月に衆院法務委員会での次の発言だ。
その席で鳩山邦夫法相は、「田中角栄先生の私設秘書になったとき、毎月のように、ペンタゴン(米国防総省)がやってきて食事をごちそうしてくれた」と述べている。

タダでご馳走はしてくれませんよ。見返りがあるからオゴッテくれるのです。
米国の諜報機関の人間が、我が国の要人と接触し、接待や資金提供と引き換えに情報を取っているというのは、昔から知られている。中にはCIAのエージェントになっている人物がいることも、ご存知の通り。
人間として恥ずかしいから、そういう事はメッタに口外しないのがフツーだ。
仮に鳩山邦夫氏の発言が事実とすれば、米国に対して定期的に情報提供していた人物は、法務大臣としては不適格であろう。

話は変るが・・・。
昨年11月に、米軍岩国基地の海兵隊員4名が、日本人女性を集団で強姦したとされる事件があった。この事件、被害者の女性の証言がアイマイだということで、広島地検は不起訴処分とした。
処がこの4人について米軍が、統一軍事裁判法違反の罪で訴追していることが昨日判明した。
14日に岩国基地内で行われた予備審問では、被害を訴えている女性が証人に立ち、時おり涙を流し声を震わせながら「四人に暴行された」と訴えたと報じられている。
もしこの事件で、米軍が軍法会議にかけることを正式に決めた場合、我が国の検察の面目は丸つぶれだろう。
そうなるとこれからは、米兵が犯罪を起こしたら、米軍基地に逃げ込まずに、日本の警察署に駆け込むことになりかねない。

検察よ、しっかりしてくれ。

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