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2008/03/18

【ツアーな人々】だからあなたは嫌われる

Tour海外旅行の団体ツアーというのは、グループの人数が少ない時で10名程度、多くなると40名近くになることがあります。そうした集団が1週間から2週間、一緒に行動するのですから、そこには小さな「世間」が生まれます。
どうせ一期一会、せめて旅行期間中は楽しくやって、いい思い出を残そうと思うのですが、なかなかそういきません。
面白いことに多くの場合、グループの中に必ずリーダー格の人が一人現れ、団体を仕切り始めます。仕切り役の人がいる方がグループがまとまるとい良い面もあるのですが、時にリーダー格が二人現れたりすると派閥が形成されて、食事のテーブルも完全に分かれてしまうことがあります。
人間ですから、どうも虫が好かないということは往々にしてありますが、中にはいがみ合いがエスカレートして、いい歳をしてつかみ合いのケンカにまでなり、ツアーの雰囲気をぶち壊す「困ったさん」も出てきます。
歳を重ねると人間ができてくるどころか、却って感情の抑制が利かなくなる人が多く、正に人間の「業」ですね。

団体ツアーの「困ったさん」はこの他に、自己チュウの人があげられます。他人の迷惑など一切おかまいなく、自分の楽しみだけで行動する人に出会います。個人旅行にすれば良いと思うのですが、こういう人に限って旅行の最終日に、「皆さんとお別れするの、寂しいわ。」などと言い出し、周りを呆れさせます。自覚していないのですから、救いようがありません。

団体ツアーで嫌われる人に、「自慢する人」があげられます。実はこの人たちが一番評判が悪いんですが、これがどのツアーにも、一人や二人、必ずいるんですね。
現役時代に一定の社会的地位にいた人又はその奥さんに、そういう方が多いんです。社会の第一線から退くと、なかなか自分の栄光を披瀝する機会がなくなります。そうするとツアーで出会った他人に、それを誇示したくなるのでしょう。
自慢話は、さらに子どもや孫にも及びます。有名校に通学している、一流大学を出た、海外留学した、一流企業に入社した、外資に就職している、企業で重要なポストに就いている、海外で勤務している、まあ次から次と自慢のタネは尽きません。下手をすると、旅行中に同じ話を何回も聞かされます。「前に聞きましたよ」とも言えず、いかにも初めて聞いたフリをするのも辛いものです。

「息子は結婚して家を建て、自宅にはお手伝いさんがいて、逗子に別荘を持っているんです。」などと聞くと、この息子、よほど悪い事をしてるんだろうと、ついつい勘繰ってしまいます。
「孫は、いつもファーストクラスを利用してるんですよ。」と聞かされ、それならエコノミーで旅行しているお婆ちゃんの方はどうなのよ。たまにはお婆ちゃんにもファーストクラスをプレゼントしたらと、そう思ってしまいます。
そんな話に毎日付き合わされていると、日本へ戻ったらそいつらの息子だの孫だのの所へ行って、横っ面を張り倒したくなりますね。

昔から、「自慢高慢馬鹿のうち」という諺があります。本人が自慢をすればするほど、周りからはバカにされるんです。何のことはない、自らの愚かさ加減を、世間に公表しているわけです。
これは団体ツアーに限ったことではありません。特に年配者は、心しなくてはいけないでしょうね。

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ツアーな人々」カテゴリの記事

コメント

笑っちゃいました~
私は最近滅多にフルツアーを利用しませんが、
この記事のタイトルを読んだだけで、
「自慢する年長者」を思い浮かべてしまいましたよ~。
全く、同感です!良かった~(笑)

それがぁ・・・私の母もやはり自慢し始めるので、私にはどうしてもそれが気になり、
それが原因となって旅先でよく親子ゲンカをしてしまいまうのです。

逆に、今までで最も参加者の好印象が残るフルツアーは、
動物との触れ合いが多かった「ニュージーランド」行きツアーでした。
動物好きな方には、思いやりのある優しい方が多くいらっしゃいましたね。


うさぎさん、おおきに。
旅行では、旅先の観光というのが最大目的ですが、同行者との出会いも又楽しみの一つです。
様々な分野の方と触れ合い、教えられることも多いのですが、残念ながら不快な思いをするケースもあります。
チョットした心配りで、お互い良い気分で旅行が出来ると思い、こうした記事を書きました。

もう一つ、美しく老いるという大きなテーマが、ここに潜んでいます。誰もがそう願いながら、実際にはとても難しいことで、私自身も記事を書きながら、自分に問い質しているのが実情です。

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