アメリカ三題噺
【米国国営放送化するNHK】
家にいる時はNHKニュースを見ているが、必ず毎日放送するのは次の3つの出来事だ。
①米国大統領の予備選挙
②米大リーグのオープン戦
③三浦和義の米国本土移送
いずれも私たちの生活に影響が及ぶとは思われないニュースばかりである。
米国大統領に誰が就任するかは、日本人にとっても関心事だろうが、今はその候補者選びの段階であり、その選考経過をリアルタイムで報じるのは行き過ぎではなかろうか。
MLBにしてもリーグ戦が始まれば試合結果は気になるだろうが、今は練習、調整段階であり、誰それがヒットを打っただの、誰それが好投しただのと報じる事に、どんなニュース価値があるのだろうか。
三浦和義がサイパンで逮捕された件も、殺人罪としては我が国として無罪が確定している事件であり、「一事不再理」の原則からいえばこの逮捕は不当だろうし、日本として米国に身柄引き渡しを要求できると考える。しかしアメリカの法律に従って裁くのであれば、ただ経過を見守るしかない。
この場合の国際的ルールはどうなっているのか、あるいはルールはルールとして現在の日米関係からすれば、両国の司法当局間で話し合いや調整が可能かどうか、この辺りの肝心な問題に触れていない。
NHKニュースはワイドショーとは違うのだから、日本としてどうあるべきかという視点を忘れてはならないと思う。
【売春関与でNY州知事が辞任】
かつて司法のトップにあって売春の摘発を指揮していた米ニューヨーク州のエリオット・スピッツァー知事(48)が、3月12日辞任を表明したのはまことに皮肉な結果だった。こういうのは一種の同化作用ともいうべきか。
知事が高級売春組織の顧客であるのがバレタのは、聖バレンタインデーの前日に買春したのがきっかけで、とんだ「聖夜」ならぬ「性夜」であったという次第。
面白かったのは4時間のサービスに4300ドル(約44万円)を支払ったという事だ。日本でも高級売春は行われており、例えば売れなくなったアイドルやタレント、モデルなどが相手をしてくれるそうだが、その相場は一晩で数十万円と聞いていたので、日米の価格差は殆んど無いようだ。
それにしても、買春告白の記者会見に夫人同伴とは、悪趣味にしか見えないが、どうも米国人の神経はよく分からない。
【小浜市がオバマ支持】
福井県小浜市の「オバマ候補を勝手に応援する会」のイベントなるものが報道されていたが、こんな事をして恥ずかしくないのだろうか。それなら「薮」さんはブッシュ大統領を応援しなくちゃいけない。
最近、地方自治体がニュースになるのであれば何でも飛びつき、話題作りに励んでいるのは実に見苦しい。地方自治の本分を忘れているようだ。この点は、東国原知事フィーバーの悪しき影響なのだろう。
その東国原知事だが、近頃はすっかり「道路特定財源」のPR係に堕したようだ。
タレントが政治家になると、ロクな事をしないという見本である。
« 大ボラ慎太郎の言いたい放題 | トップページ | 「レジ袋」ファシズム »
「ニュース」カテゴリの記事
- 迷惑系YouTuberと杉田水脈(2023.11.18)
- クズ(2023.09.07)
- 天網恢恢ビッグモーター(2023.08.01)
- 悪魔の所業(2023.07.26)
- しょせんは宰相の器に非ず(2023.07.18)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: アメリカ三題噺:
» ニューヨーク州知事の醜聞?(買春疑惑編) [時評親爺]
13日付エキサイトニュース・毎日配信及び同共同配信及び同IZAニュース等が伝えている、アメリカ民主党・ニューヨーク州知事であるエリオット・スピッツァー知事(48)に関する、「ニューヨークの高級売春組織『エンペラーズクラブVIP』に所属する女性を呼び寄せた疑い」(=前掲毎日配信)である(汗)。まぁ各記事のヘッドラインでは「買春疑惑」とあるのだけれども、「17日付で辞任すると発表した」こととか、「捜査当局は知事の捜査を続けており、訴追される可能性もある。知事側は司法取引を進めたい意向」(以上何れも前掲毎... [続きを読む]
コメント