My「独演会の落語家」BEST10
「ホリイのずんずん調査」の向こうを張って(張れないか)、私が選んだ「独演会での落語家」のBEST10を選んで見た。
選考基準は次の通り。
(1)現役の噺家に限る。例えば三遊亭圓楽は現役を引退しているので、除外した。
(2)評価は満足度(実績/期待値)、つまり期待に応えるパフォーマンスを示しているかが判定基準となっている。この結果、例えば立川談志、柳家小三治や春風亭小朝は、期待値に対する満足度が低く、選外となった。
(3)同じ人の独演会を3回以上観ていることを条件とした。桂米朝などは高い評価になる筈だが、観る機会が少な過ぎて対象外となった。
1位の志の輔だが、期待を裏切られたことは一度も無い。芸人だって日によって体調が悪い時もあるだろうし、気分が乗らない時だってあるだろう。そういう悪い時には悪いなりに、サービス精神でカバーするのが志の輔の価値である。欠点はチケットが取れないこと。ネットの前売りだと、発売開始時間に30秒遅れても完売ということもある。
2位の三枝もやはりサービス精神が旺盛な噺家だ。芸に色気がある。上方の落語家としては喋りがゆっくりで口調が明快なので聴きやすい。自作のネタも粒揃いで、いつも観客席を沸かせてくれる。
3位は談春で、やや出来不出来のバラツキがあるものの、壷にはまると感動させられる。余計なゲストを入れず、一人だけの会であるのも魅力の一つだ。この人は典型的な独演会タイプの芸人で、複数の人が出演する落語会などでは、人が変わったように低調な高座になる。多分、性格が我がままなのだろう。
4位の喬太郎は、現役の中では最も多い回数を観たことになる。古典に限れば高い満足度になるが、新作にハズレが多い。盲人が主人公のネタでは、他者に抜きん出ている。
5位の文珍、サービス精神の塊りみたいな芸人で、古典、新作を問わず高いレベルの高座を見せる。欠点は女性に色気が無いことで、「包丁」のようなネタでは惨憺たる結果になる。
6位は志らくで、古典をスピーディーな展開で(談春の半分以下の時間で)聴かせてくれる。コンテンポラリーなマクラも毎回楽しみである。ただシネマ落語は今一つ感心できない。
7位の市馬は、常にコンスタントなレベルを保ち、ガッカリすることが無い。反面、唸るほどの名演にもお目にかかったことがなく、その点が不満である。
8位の権太楼は、常に安定した芸を見せてくれる。年齢的にはベテランの域に達しているが、芸が若々しいのも魅力だ。「居残り」は、現役ではこの人が一番ではないだろうか。
9位のたい平だが、同期に真打になった喬太郎と比べ、どうしても物足りなさを感じてしまう。期待値が高い分だけランクが低くなってしまった。
10位は迷ったが、進境著しい三三を入れた。若手の中では飛びぬけて上手い。古典落語の王道を歩んでおり、様子が良いのも得をしている。
この他、古今亭菊之丞が安定した高座を見せ、当代の金原亭馬生は客筋が良く、ようやく真打に昇進した立川生志の独演会も魅力がある。
回数を観ていないので対象から外したが、三遊亭遊雀、春風亭昇太、滝川鯉昇の独演会も充実していた。
こうして見ていくと、独演会で高いパフォーマンスを見せる年齢というのは、30代後半から50歳くらいまでがピークのようである。
さて、あなたが選ぶBEST10だったら、どうなるだろうか。
| 順位 | |
| 1 | 立川志の輔 |
| 2 | 桂三枝 |
| 3 | 立川談春 |
| 4 | 柳家喬太郎 |
| 5 | 桂文珍 |
| 6 | 立川志らく |
| 7 | 柳亭市馬 |
| 8 | 柳家権太楼 |
| 9 | 林家たい平 |
| 10 | 柳家三三 |
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コメント
ランクイン、ありがとうございました。ふらふらとネットをみていたらここに着てしまいました。失礼しました。
シネマ落語は駄目かもしれませんが、是非、6月の紀伊国屋の私の芝居「あした」を観てください。また評価が変わるはずです。宜しくお願いします。
投稿 志らく | 2008/05/01 00:50
志らく様
師匠ご本人からのコメント恐縮です。
これだからネットでは、迂闊なことが書けません(と言いながら書いてますけど)。
6月の芝居、是非拝見したいと思います。
投稿 home-9(ほめく) | 2008/05/01 09:08