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2008/04/21

小泉純一郎にまた騙されるか

Koizumi_graceland最新の世論調査で、福田政権の支持率が更に下がってきている。急落の原因として関係者からは、後期高齢者医療保険制度の実施により、老人の福田離れが加速したとの観測がなされている。これは福田康夫の責任ではないが、このままでは「早死医療制度」が、福田政権の息の根を止めることになりかねない。
この法律は、小泉政権下で野党の反対を押し切り強行採決で成立させたもので、文句があるなら小泉純一郎に言わねばなるまい。
処が、世論調査では、次期の総理は誰が適任かと訊くと、決まって小泉純一郎が第一位となる。

安倍政権の命脈を最終的に絶ったのは、消えた年金だった。安倍晋三の罪は年金調査を1年以内に行うという、出来もしない約束をしたことにあるが、年金問題そのものには責任は無かった。
厚生族の有力議員として厚生大臣もつとめ、総理を5年間続けた小泉元首相は、当然年金制度の乱脈ぶりを誰よりも正確に把握していた筈だ。しかし彼は在任中、この課題に一切手を付けなかった。理由は、簡単に解決できないことが分っていたし、表沙汰になれば必ず責任を追及されるのが分っていたからだ。

そこで考え出したのが、郵政民営化だった。米国政府の要求にも応えられるし、「改革」っぽいイメージにも合っていて、何より口当たりが良い。
小泉政治の影の部分の目くらましには、ピッタリのスローガンだった。
負のイメージになるような事柄は極力隠蔽するか先送りし、光が当たる部分だけを際立たせることにより、小泉政権は人気を維持してきた。
ちょうど東京都の石原知事が、新銀行東京の失態から都民の目をそらせるために、東京オリンピックの開催を持ち出したのと、同一の手法である。

世間であれだけ騒ぎになっているのに、未だにオレオレ詐欺の被害は後を絶たない。周囲から見ると、なんで騙されるのか不思議なくらいだが、騙す方もプロなのだ。
以前、当ブログで近所に住んでいた詐欺師のことを書いたが、金を持っていた周辺の住民の大半がこの男の詐欺に引っ掛かっていた。突然姿を消すまでは、誰もがその男を疑っていなかった。光の部分の演出が実に巧みなのだ。
詐欺師というのは、こうして次から次とカモを見つけては金を詐取し、一生それで暮していくのである。この近所の詐欺師もそうだったが、こういう人間に限って誰からも好かれ、評判も良かったのだから困る。
世の中、騙す人間がいるから騙されるのか、騙される人間がいるから騙すのか、あるいは相互が依存しているのか、解釈が分かれるところである。

小泉純一郎や石原慎太郎を詐欺師呼ばわりする気は、毛頭ない。
ただ、現象的には似ているなと感じただけだ。
(文中敬称略)

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