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2008/04/11

「一盗・二婢・三妓・四妾・五妻」

昨日の「立川談春独演会」の記事で、大事なことを書き落としていた。談春が「与話情浮名横櫛」のマクラで、昔から女遊びの諺に「一盗・二婢・三妓・四妾・五妻」があると紹介していた。当方この方面には全くの不調法なので、初めて知った次第。ネタの理解にもなるので、ここでチョット説明をしたいと思う。

「盗」は他人の女房を盗むという意味で、これが最高なのだそうだ。お富・与三郎もズバリこれに相当するが、バレタ時は江戸の時代なら男女共に死罪、現代でも刃傷沙汰に及ぶのはご存知の通り。そういうスリルが又堪らないのだろうが。
「婢」は使用人、昔でいえば下女。男が地位にモノを言わせて、目下の女性を自由にするパターンである。今ならさしずめ、部下の女に手を出す、教え子と関係を結ぶというところか。これも日常的に三面記事を賑わしている。
「妓」は水商売の女を指す。かつては芸者、今ならホステスを口説き落とすというところだろうか。いきなり「3万円でどう?」などというのは愚の骨頂。時間をかけて「落とす」プロセスが大切なのだ。
「妾」はニ号さん、愛人。男の側にある程度の富と権力が必要であり、誰もが経験できることではない。政治家や企業の経営者、それがダメなら会社の金を使い込んだ人間か。かつては「男の甲斐性」と言われた時期もあった。
「妻」は解説の必要がありませんね。でも妻が最下位とは、全国の奥様方には大変失礼な話だ。これは女遊びの諺なので、あまり目くじらを立てぬように。外食に飽きたので、たまには家庭の味をというところか。

さて、一から五までの順位付けが妥当かどうかだが、何せ小生は「五妻」しか経験がないので、判断しかねる。
トホホ・・・。

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コメント

この順位、川柳川柳師匠が「間男アラカルト」の中で、5位の妻も他人が盗れば1位になると言うところがおもしろいと言ってましたよ。

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