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2008/07/09

My「夢の寄席・10人衆」

先般、当ブログで“My「独演会の落語家」BEST10”を選んだが、その時にいずれ「寄席(定席)の落語家・BEST10」もやってみようと思っていた。
そこで自分が席亭になったつもりで、一夜限りの夢の寄席を企画してみた。独演会や落語会ではなく、あくまで定席の形式をとる。従って対象は東京の落語家で、落語協会と落語芸術協会所属の芸人に限る。それも両協会からメンバーを選び、なおかつ出来れば三遊、林家、柳家、古今亭などの各一門の顔を立てたいところ。こうした席亭の心配りも大事だ。

公演は夜の部1回とし、上演時間は午後5時開演、終演は9時10分、仲入りは15分とした。お客が集中できる時間の限界はこの辺りだろう。
出演者数は10名として、色物は1名(組)、他9名は噺家とした。
時間の制約から出演者全員に大ネタを演じて貰うわけにはいかず、前座噺あり、滑稽噺あり、人情噺ありとバラエティを考慮し、軽めの噺から大ネタまで組み合わせて見ることにした。

その選んだ結果が下表の番組表で、これが私の「夢の寄席」である。

夢の寄席・10人衆
出番   出 演 者    演   目 時 間
開演 17:00
1 柳家喬太郎 金明竹
2 春風亭昇太 権助魚
3 林家たい平 七段目
18:05
4 瀧川鯉昇 茶の湯
5 古今亭菊之丞 紙入れ
6 柳家さん喬 抜け雀
19:20
  ~お仲入り~  
19:35
7 柳亭市馬 片棒
8 春風亭小柳枝 青菜
9 柳家紫朝 新内流し「蘭蝶」
20:30
10 柳家権太楼 居残り佐平次
終演 21:10

選考の経過だが、中トリとトリは権太楼とさん喬で先ず決まり。二人の十八番の演目を選んだ。
トップバッターで前座噺となると、これはもう喬太郎しかいない。ネタはやっぱり「金明竹」かな。
「膝」は色物と決めたが、この顔ぶれでこの位置だと紫朝しか思い浮かばない。健康状態に不安があるものの、一夜限りなので絶品の喉を聴かせて貰おう。「蘭蝶」はシビレまっせ。
ここで4人が確定。

喬太郎を受けるのは昇太でしょう。「権助魚」で場内を爆笑の渦に包んで貰う。
そうなると、次はたい平で「七段目」。ここも順当な所かな。
場内のテンションが上がった所で、鯉昇の「茶の湯」で落ち着かせる。「かぼちゃ屋」でも良い。
ここまではスンナリ来たが、この後が迷った。短い時間で聴かせるとなると・・・。
最初は喜多八の「鈴が森」か、馬生の「あくび指南」を候補に上げたが、色っぽいネタを一つ入れたいと思い直し、菊之丞の「紙入れ」にした。
ここまでで8人が確定。

仲入り後のくいつきを誰にするか、これも候補者多数。雲助、志ん橋、志ん五、扇辰、扇遊と名前を上げていったが、ざわついている客席の雰囲気を収め、しかも場内をパッと明るくすることで市馬の「片棒」を選んだ。
次は小柳枝の「青菜」で決まり。こういう渋い高座もまた魅力なのだ。
これで10人衆が揃った。

さてどんな高座が見られるか、今からワクワクする。
今夜は蒸し暑いので冷酒を呑んで早目に床につき、「夢の寄席」に出向くことにしよう。

7月は全休と宣言したが、ジャマさんのエントリー理想のメンバー」に触発されて、ついついこんな記事を書いてしまった。

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コメント

ポイントは、トリ・中トリといった主役級の人達ではなく、むしろ脇を固める人達。
その意味で映画や舞台のキャスティングにも通じるものがあるようです。

ジャマ様
コメント有難うございます。
2時間ほど掛かってこの番組表を作ったのですが、これが実に楽しいひと時でした。
出来上がった結果を見るとなんだか平凡で、当たり前の顔ぶれになってしまって、本人がチョットがっかりしています。
「夢の」と銘打ってはいますが、その気になれば、例えば末広亭の余一会あたりで実現可能でしょう。
特に今の若い寄席ファンに、紫朝による本物の音曲師の芸を一度見て欲しいと思っています。

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