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2008/08/09

【寄席な人々】独演会に「前座」を出演させるな

以前から不思議に思っていたのだが、独演会や落語会の開口一番になぜ前座を出すのだろう。全てではない。例えば立川志らくは前座を使わないし、立川談春もつい最近まで前座を出さなかった。
前座を出しても良いが、それなら寄席(定席)に習い、開演前に出すべきだろう。前座はまだ一人前の芸人になっていないので、お金を取って客に見せるわけにはいかない。稽古の一環として開演前に喋らせている。
まして独演会などの落語会は、客は特定の噺家を観にくるわけで、開演後に前座を出演させるのは失礼ではなかろうか。

寄席に行く時は必ず開演15分前には会場に入り、前座の高座から観るのを楽しみにしている。これは見込みがあるなと思っていた芸人が売れてくると、こちらも嬉しくなる。しかしそれとこれとは別問題である。
公演にはケジメが必要だ。

こう考えた理由の一つに、半世紀ぶりに観た歌謡曲歌手のコンサートがある。
かつての歌謡曲歌手のコンサートというのは、どの歌手でもパターンが決まっていて、先ず司会者が出てきて「1週間のご無沙汰です」とか何とか言いながらお喋りをする。次いで前座歌手というのが出てきて、何曲か唄う。ようやくお目当ての本人が登場して歌を披露するが、その途中にゲストが登場して時間をつなぐ。結局ご本人が唄う時間は全体の半分程度になっていた。
しかし昨年から今年にかけて観た石川さゆりや五木ひろしのコンサートでは、最初から最後まで本人しか出演せず、一人で3時間以上のステージをこなしていたのである。これには驚いた。
何せ半世紀ぶりだから、いつの頃からこうした形式に変わったのか、あるいは別の歌手のコンサートでは異なったスタイルで行っているのか詳らかでないが、要は変えようと思えば変えられるということだ。
落語界でも出来るはずだ。

大半の独演会がこうした番組構成になっている。
1、前座
2、弟子(二ツ目以上)
3、本人
仲入り
4、ゲスト
5、本人
これを前座は開演前に出すようにして、必要に応じて弟子やゲストを出演させる。その分ご本人がタップリと時間をかけて口演してくれれば、全体が充実した独演会や落語会になると思うが、どうだろうか。

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