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2008/08/23

【こんなモノいらない】学校の夏休み

間もなく学校の夏休みが終わり、ホッとしている親御さんも多いと思う。なにしろ、何もすることがなく日長一日家でゴロゴロしている子供たちの存在は、本当に扱いに困るだろう。
以前から疑問に思っているが、学校の―ここでは義務教育である小中学校のことなのだが―夏休みって必要なのだろうか。どういう教育的効果を狙っているのだろうか、どうも良く分からない。

学期と学期の間を一定期間休ませるというなら、春休みや冬休みと同様せいぜい2週間程度あれば十分だ。夏休みも同じ趣旨で2週間程度の休みであれば納得がいく。問題はなぜ夏休みだけが40日間(地域により異なるが)必要なのかという点だ。
私が子どもの頃は、夏は暑くて勉強にならないので学校を休みにすると説明された記憶がある。しかし今はエアコンが普及し、夏場でも快適に授業が受けられる環境になった。

子どもたちがアウトドアで思いっきり遊ぶために、夏休みは必要だという意見もあるだろう。では現実はどうだろうか。夏場、日中に屋外で遊んでいる子どもが、どの位いるだろうか。
外は暑いし紫外線が強いし、家の中はクーラーがあって涼しいし、TVやゲームなど家庭内で遊ぶツールは豊富だしと、結局大半の子どもは家にいることになる。
家から出るときは、学校のプールか熟に行く位だ。それなら何も学校を休みにする必要はない。

もっと不思議なのは、宿題というヤツだ、学校は休みにするが、家では勉強しろというのは、どう考えてもおかしい。サラリーマンに例えれば、会社は休みだが仕事は自宅でしろということになる。これは休みとは言わない。
結局、学校も夏休みという制度は後ろめたいのだろう。だからエクスキューズとして格好をつけるために宿題を出す。それならいっそ授業にした方が良い。

親と一緒に過ごせるからという狙いもあったのだろうが、これも現実とは合わない、日本の多くの家庭では、子どもが就学すると、母親がパートなどで仕事に出るケースが多い。そういう共働きの家庭では、日中子どもだけが家にいることになる。
夏は2~3週間、家族でリゾート地に行きノンビリ過ごす、そんな家庭は日本では極めて稀なのだ。

「小人閑居して不善をなす」の例えあり。人間、暇になるとロクなことをしない。小学校上級や中学生で非行に走るのは、夏休みがきっかけとなる例が多い。
進学や進級で、ようやく学校生活に馴れた頃に、いきなり長期の休みに入る。どうしても生活のリズムが狂ってくる。朝寝坊と夜更かしのクセがつき、学校や親の目が行き届かない。条件が揃うのだ。
統計データがないのではっきりとはしないが、夏休みが不登校や引きこもりの引き金になるケースも多いと推定される。

それでも一定期間、子どもが学校を離れて行動するチャンスは必要だろう。親と一緒に旅行に出たり、部活や対外試合で授業に出られないこともあるだろう。
クラブ活動などは教育の一環だから、授業の一部として見做せば良いことだ。そんな意欲的な生徒なら、授業の遅れなど直ぐに追いつく。
仕事や勤務形態の多様化により、お盆や年末年始GWなどの時期に、まとまった休みを取れない親も多い。シーズンを外して子どもと一緒に帰郷したり旅行したりするケースでは、保護者の申請により生徒が学校を休めるという制度(年間定められた日数の範囲で休める)を作れば良い。

遊びは遊び、勉強は勉強、要はケジメのついた学校生活が送れるよう、知恵を出したらどうだろうか。
小中学校の夏休み制度の見直し、文科省でも検討する価値があると思われるが。

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コメント

 中学校勤務です。 夏休みに子供の生活リズムが乱れて、不登校の発端になると云うのはほぼ当たってます。
 が、学校にクーラーが入っているから快適というのは違います。 ウチの学校は、夏休みに入る前から、毎日30度以上あります。 教育予算が厳しいのでクーラーはありません。
 ウチの地域では、34度位の教室で授業をし続けて、生徒が毎日5人くらい保健室に来る、という高校もありました。新聞報道されました。

 東京は無駄遣いできる位お金が有り余っているのかもしれませんが、沖縄は基地(米軍&自衛隊)を60年以上引き受けても
相変わらず貧しいままです。

投稿: ico | 2008/08/23 22:33

ico様
コメント有難うございます。
東京でもクーラーが無い学校は少なくありません。でもクーラーが設置できないので暑いから夏休みにするというのは、本末転倒ではないでしょうか。
日本はそれほど貧しい国ではありません。むしろ国や自治体の予算を、どこに重点をおいて配分するかという問題だと思います。
「夏休みは不要」というのは些か挑発的な主張でしょうが、学校の行事や日程についても、単に今までの慣習で同じ事を繰り返すのではなく、改めて検証する必要があると考えます。

投稿: home-9(ほめく) | 2008/08/24 09:22

 いつも読ませてもらっていて、コメントを出したのは初めてでした。
 視点がはっきりしていて、私のブログのお気に入りに(勝手に入れさせてもらってます。)

 私は、quincy jonesの言葉
「プロデューサーは、上手くいっているときは、何もやらないことが仕事。 上手くいかなくなったときに、上手くいかせるのが仕事。」と云っていて、その言葉が自分の気持ちにぴったりしています。

 夏休みに関しても、上手くいっていないことが、私にはわかりません。

 今、社会がごたごたと落ち着かなく(沖縄言葉的には「さ~さ~してる」感じで、
こんな時にいろんな事を大幅に変更するのは、私は気持ちが落ち着きません。

投稿: ico | 2008/08/24 21:46

ico様
再度のコメント有難うございます。
親類にも何人か教員がおり、小中学校の教師の置かれている立場は多少理解しているつもりです。教師が長時間勤務と気苦労でクタクタになっているようでは、教育は良くなりません。
更に授業の充実とやらで、授業時間が増やされるということで、ますます教員への負担は増すばかりです。
教育の向上を図る意味でも、慣習や惰性で行っている行事を見直す必要があるのではないでしょうか。

投稿: home-9(ほめく) | 2008/08/25 10:12

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