品格に欠ける麻生総理の所信表明
本日の衆院本会議で、麻生首相による初めての所信表明演説が行われた。一通り聞き終わった感想だが、一言でいえば極めて品格に欠ける、恐らく歴代内閣総理大臣の中でも最も品位の低い演説であったという印象を受けた。
国会での所信表明演説とは、行政の長である総理大臣が、立法府である国会に対して自己の信ずるところを述べるものだ。
今日の麻生総理の演説では、課題毎に民主党の見解をただしていたが、そういう姿勢は麻生氏の首相としての自信のなさを披瀝するものだ。
野党がどういう主張を持っていようと、どんな異見を唱えようと、自分が正しいと思ったことを述べればそれで良い。それを一つ一つ特定の野党にお伺いを立てるような態度では、行政の最高責任者として鼎の軽重を問われる。
もう一つ、麻生という人は世の中のルールを良く理解していないのではなかろうか。
総理大臣は国会の議決によって選ばれるもので、立法府に対しては基本的にニュートラルでなくてはならない。指名選挙で自分に投票しなかった個々の政党に対して、所信表明に中で一方的に非難を浴びせることは許されない筈だ。
どうも麻生総理は、所信表明と代表質問や質疑、審議と混同しているのではなかろうか。
壇上での彼の姿は、その貧相さと相俟って卑屈にさえ映っていた。
弱い犬ほどよく吠える、今日の演説を聞いてそんな感じを抱いた。
一国の総理たるもの、もっと威風堂々とした態度を見せて欲しいものだ。
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