チョット変だぜ「国立演芸場」
国立演芸場の寄席、上席と中席(下席は無い)の前売りは、前月の1日午前10時からとなっている。10月の寄席は今日9月1日が発売日だ。
処が、本日11時30分現在の公演案内を見ると、こうなっている。
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劇場 国立演芸場
ジャンル 演芸
公演名 10月中席
公演期間 2008年10月11日(土)~2008年10月20日(月)
演目・主な出演者 《未定》
前売開始日 電話予約・インターネット・窓口販売開始
=2008年9月1日(月)
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出演者が未定なのだ。誰が出るのか分からず前売りだけは決まっているというのだから、ベラボウな話である。白紙手形でチケットを売るというなら、これは一種の詐欺ではないか。
今までも、前日の深夜になってようやく出演者が掲示されるなどの不手際はあったが、遂にここまできたか。お上の驕りである。
国立演芸場の寄席は現在、全席指定となっていて、常に前売りを行っている。
正月やお盆の特別興行なら混雑を避けるために前売りも止むを得ないが、通常の寄席でも座席指定で前売りはヒドイ。
寄席(ここでは定席を指し、独演会やホール落語は別)は伝統文化であり、興行の仕方もその文化を尊重する必要がある。花見のついでに、会食や買い物の帰りに、夕涼み代りにフラリと寄る所だ。いついっか何時に、00番の座席を予約してなどというのは、寄席文化に反するのだ。
もう一つ、寄席の出演者というのは、必ず休演や代演があるものだ。当日小屋の前に当日の番組が張り出されるが、前売りの場合お目当ての芸人が休演となっても、払い戻しはない。
時にはトリでさえ代演が立つのが寄席だ。
だからどこの小屋でも、当日売り自由席になっている。
国立の施設が率先してこうした伝統を壊すのは、許されることではない。
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