“チャンス”と“chance”では意味が違う
兵庫県の井戸敏三知事が11日の近畿ブロック知事会議の席上で行った「関東大震災が起きれば相当ダメージを受けるから、これはチャンス。チャンスを生かさないといけない」という発言が問題になっている。
この件で井戸知事は「チャンスは機会という意味だ」と釈明していたが、これは違う。
先ず“chance”を英和辞典で引くと、次のようになっている。
━ n. 機会, 好機; 偶然, 運; はずみ; 危険, 冒険; 見込み, 勝ち目, 可能性; 宝くじ券.
確かに良い意味にも悪い意味にも使われるようだ。
一方“チャンス”の意味を国語辞書で調べると、次のようになっている。
━ 機会。特に、あることをするのに絶好の時期。好機。
つまり“チャンス”と“chance”は意味が違うのだ。
同じ“機会”をあらわす英単語として“opportunity”があるが、こちらの方は
━ (よい)機会、好機
という意味だ。
日本語で使われる“チャンス”という表現は、英語では“chance”より“opportunity”に近い。
従って、井戸知事の発言の真意は「関東大震災が起これば、これは好機だ。」ということになり、明らかに不適切な発言である。
井戸知事殿、こういう屁理屈を並べて強弁していると、「井(戸)の中の蛙」と言われてしまいますよ。
麻生首相が会見や演説の中で、「ふしゅう」と意味不明の言葉を連発しているが、これがどうやら「踏襲(とうしゅう)」を読み違いしているらしい。字が読めないのだ。学習院という学校は、日本語を教えないのかしらん。
安倍晋三といい麻生太郎といい、どうも「あ」で始まる総理は、日本語が苦手のようだ。
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コメント
例は二人だけかよ(笑)
うまいこと言ったつもりだろうけどイマイチしまってないね…
投稿: | 2008/11/13 05:52