【街角で出会った美女】ミャンマー編(2)
とにかくミャンマーの軍事政権のやり方は無茶苦茶です。
現地のガイドから聞いた話によると、知り合いのガイドが、日本人観光客からどうしてもアウン・サン・スー・チーさんの自宅を見たいということで断りきれず、家の前に連れて行っただけでその日のうちに拘束され、10年間帰ってこなかったそうです。
ミャンマーでもビジネスをしている人には携帯電話は必需品ですが、これが一般には手に入らない。どうするかというと、軍人に入手を頼むことになります。そのガイドは日本円で1台70万円を吹っ掛けられ買わされたと言ってました。日本の所得水準の感覚なら、700万円位に相当するでしょうか。
ワイロの横行もひどく、交差点では警官が車の運転手からワイロを取っていました。渋滞の時でも優先的に通してくれたり、時には赤信号を青に変えてくれるそうで、効果があるのです。
その反面、農村部に行くと、かつての日本の農村風景が広がっています。赤ちゃんをおぶって遊んでいる女の子や、近所の集合井戸から桶に水を汲み、天秤棒をかついで自宅に運ぶ少年の姿を見ることができます。何か、自分たちの幼い頃の姿を見ているような、そんな懐かしい思いにかられるのです。
観光船の船着場で活躍している若い男性もいました。知的障害者でちょっとした手伝いをしてくれるのですが、それより日々ガイドたちに驚くような情報(もちろん架空の)をもたらしては、小遣いを貰っていました。「うん、そうか、有難う」と言いながら小銭を渡している姿を見ていると、こういう国はいいなあとしみじみ思います。
こうした素朴で優しい人たちが、幸せな暮らしができるような国になって欲しいと願わずにはいられません。
写真は、首都ヤンゴンのレストランのウエイトレスで、笑顔がとても素敵な人でした。処が、カメラを向けると緊張して固い表情になってしまいました。
そういえば私たちの子どもの頃も、カメラの前では緊張して固くなっていましたっけ。
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