【街角で出会った美女】イスラエル編
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの空爆は30日も続き、空爆が始まった27日以降の死者は383人に達しています。空爆は、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの軍事部門幹部の自宅や、自治政府ビルなどが標的とされていますが、実際には子どもを含む多くの一般市民が犠牲になっています。
ハマス側もロケット砲を打ち込んで応戦していますが、イスラエル側の死者は5人で、軍事力の圧倒的に有利なイスラエル側による一方的殺戮という結果になっています。
世界地図でイスラエルを開きますと、ヨルダン川の西岸とガザ地区がパレスチナ自治区の支配地域になっていますが、実際にヨルダン川西岸はイスラエル側が一方的に入植し、パレスチナ側の地域はどんどん狭まっています。ガザ地区は陸の孤島のような場所で、この地域だけで人々が生活を維持するのは難しいと思われます。
イスラエルの腹としては、パレスチナ側の自滅をじっと待って、やがて全地域を支配下に治めるつもりでしょう。
こうした不法なことが許されているのは、先ずアメリカの後押しがあるからです。中東地域の権益確保のためにはイスラエルを支援し、それをテコに中東全体を親米国家に改造したい、これがアメリカの最終目標です。
ヨーロパ各国はどうかというと、第二次大戦中のナチスによるユダヤ人虐殺(ホロコースト)問題が今でも尾をひいていて、イスラエルに対して毅然たる態度をとれません。それにユダヤ人に対する弾圧や差別は、別にヒットラーの専売特許ではなく、多かれ少なかれ欧州各国全体に存在していました。
ロシアも又然りで、ユダヤ人差別がひどかったのです。ロシアに住んでいたユダヤ人の100万人がイスラエルに移ったとされていますが、むしろロシアとしては渡りに船でした。
イスラエルとしては、いくら国連安保理で非難決議されようと、やりたい放題なのはこのためです。
客観的にみれば、イスラエルが周辺アラブ諸国に戦争を仕掛けているように見えますが、イスラエル側はあくまで自衛のための軍事行動だと主張しています。
イスラエルを旅行して感じるのは、イスラエル人の宗教的な使命感と、それに恐怖心です。いつ攻め込まれるか分からない、その時は再びユダヤ人に対する虐殺が行われるだろう、そういう恐怖心が支配しています。
そうなると、攻撃を仕掛けてきそうな相手に対しては、先制攻撃を行うことにより身を守るという理屈になります。イスラエルから見れば自衛のために行動だという事になります。
ツアーで一緒になった右翼のおじさんが、「日本もこうでなくっちゃ」と大喜びしていました。
自衛だとか防衛だとか一見すると聞こえが良いですが、いくらでも拡大解釈できる危うさがあります。
イスラエルでは18歳になると男女を問わず全ての(例外はあるが)国民に兵役義務があります。男子は3年、女子は1年8ヶ月の軍事訓練が義務付けられています。
この点も、右翼のおじさんは、我が意を得たりと喜んでいました。
女性の徴兵制があるのは、世界でもイスラエルだけです。
日本でいえば女子高生くらいの女の子が、マシンガンを担いでエルサレム市内を警備していました。
カメラを向けるとちゃんとポーズを取ってくれました。未だあどけなさが残るこの少女も、戦争になれば前線に投入されるのでしょう。
そう思うと胸が痛む思いです。
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