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2008/12/31

【街角で出会った美女】イスラエル編

イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの空爆は30日も続き、空爆が始まった27日以降の死者は383人に達しています。空爆は、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの軍事部門幹部の自宅や、自治政府ビルなどが標的とされていますが、実際には子どもを含む多くの一般市民が犠牲になっています。
ハマス側もロケット砲を打ち込んで応戦していますが、イスラエル側の死者は5人で、軍事力の圧倒的に有利なイスラエル側による一方的殺戮という結果になっています。

世界地図でイスラエルを開きますと、ヨルダン川の西岸とガザ地区がパレスチナ自治区の支配地域になっていますが、実際にヨルダン川西岸はイスラエル側が一方的に入植し、パレスチナ側の地域はどんどん狭まっています。ガザ地区は陸の孤島のような場所で、この地域だけで人々が生活を維持するのは難しいと思われます。
イスラエルの腹としては、パレスチナ側の自滅をじっと待って、やがて全地域を支配下に治めるつもりでしょう。

こうした不法なことが許されているのは、先ずアメリカの後押しがあるからです。中東地域の権益確保のためにはイスラエルを支援し、それをテコに中東全体を親米国家に改造したい、これがアメリカの最終目標です。
ヨーロパ各国はどうかというと、第二次大戦中のナチスによるユダヤ人虐殺(ホロコースト)問題が今でも尾をひいていて、イスラエルに対して毅然たる態度をとれません。それにユダヤ人に対する弾圧や差別は、別にヒットラーの専売特許ではなく、多かれ少なかれ欧州各国全体に存在していました。
ロシアも又然りで、ユダヤ人差別がひどかったのです。ロシアに住んでいたユダヤ人の100万人がイスラエルに移ったとされていますが、むしろロシアとしては渡りに船でした。
イスラエルとしては、いくら国連安保理で非難決議されようと、やりたい放題なのはこのためです。

客観的にみれば、イスラエルが周辺アラブ諸国に戦争を仕掛けているように見えますが、イスラエル側はあくまで自衛のための軍事行動だと主張しています。
イスラエルを旅行して感じるのは、イスラエル人の宗教的な使命感と、それに恐怖心です。いつ攻め込まれるか分からない、その時は再びユダヤ人に対する虐殺が行われるだろう、そういう恐怖心が支配しています。
そうなると、攻撃を仕掛けてきそうな相手に対しては、先制攻撃を行うことにより身を守るという理屈になります。イスラエルから見れば自衛のために行動だという事になります。
ツアーで一緒になった右翼のおじさんが、「日本もこうでなくっちゃ」と大喜びしていました。
自衛だとか防衛だとか一見すると聞こえが良いですが、いくらでも拡大解釈できる危うさがあります。

イスラエルでは18歳になると男女を問わず全ての(例外はあるが)国民に兵役義務があります。男子は3年、女子は1年8ヶ月の軍事訓練が義務付けられています。
この点も、右翼のおじさんは、我が意を得たりと喜んでいました。
女性の徴兵制があるのは、世界でもイスラエルだけです。
日本でいえば女子高生くらいの女の子が、マシンガンを担いでエルサレム市内を警備していました。
カメラを向けるとちゃんとポーズを取ってくれました。未だあどけなさが残るこの少女も、戦争になれば前線に投入されるのでしょう。
そう思うと胸が痛む思いです。

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世界の街角で出合った美女」カテゴリの記事

コメント

可愛い子ですね~~~

旧年中はご贔屓いただいたり、何かと有難うございました。
来年も宜しくお願いいたします。
佳いお年をお迎え下さい。

dorunkon様
早々にご挨拶頂き恐縮です。
イスラエルのツアーの同行者で、80才を越える年配の男性がいました。土産物屋に入った時、女性店員の後姿を見て、「いやー、いいケツしてるな」と感嘆の声を上げていました。
まったく男というのはいくつになっても・・・、ですね。
それはそれとして、イスラエルの攻撃でガザ地区の市民が毎日多数殺されていく映像は、とても切ないものがあります。ちょうど米国大統領の交代時期を狙った卑劣な攻撃ですが、残念ながらこれを阻止することは極めて悲観的だと言わざるを得ません。

タケチャンマンは今年のクリスマスカードにベツレヘムの教会で買った燭台を使用し、この地域の平和の実現を祈りました。
ところが、皆さんご存知のようにその直後にガザ地区を巡るイスラエルとパレスチナ武力闘争が発生しました。
日本でも色々な報道がなされていますが、事態が複雑で理解し難い面があります。
タケチャンマンが現地で聞いてもイスラエル人、パレスチナ人の双方が「今から4000年前に・・・・」「いや2000年前に相手が・・・・」と要領を得ません。

そこでタケチャンマンが知る限りの情報をまとめてみました。
あるいは誤解があるかも知れません。
もし誤解を発見された場合にはご遠慮なくご指摘下さい。

紀元前15~16世紀、今からおよそ3500年くらい前に神様がアブラハムに対して今のイスラエル、つまりカナンの地を与える事を約束したそうです。
アブラハムは一族を連れてカナンに行きましたが、その子孫の時代に飢饉の為に一時エジプトへ逃れ、そこで奴隷生活を強いられました。
そのような厳しい環境にあったアブラハムの子孫、つまりユダヤ人を古代イスラエルの民族指導者であり偉大な預言者のモーゼが救い出しユダヤ人は再びカナンに戻ったのです。
ユダヤ人たちはカナン、つまりパレスチナ、今イスラエルのある場所で紀元前1000年頃、今から言うと3000年くらい前に王国を築きました。
そして、ダビデ王、ソロモン王の頃に最盛期を迎えました。
ダビデ王とソロモン王は共に旧約聖書にあらわれる人物でダビデは首都をヘブロンからエルサレムに移した人物ですし、ソロモンは壮大な第一神殿を建てた人物として有名です。

このダビデ王とソロモン王の古代イスラエル王国絶頂期の後、王国は2つに分裂します。
北のイスラエル王国と南のユダ王国です。
北のイスラエル王国はまもなくアッシリアに滅ぼされてしまいます。
南はその後もしばらく存続しますが、やがてバビロニアに滅ぼされユダヤ人は奴隷として連れて行かれます。
これが有名なバビロンの捕囚です。
しかし、後にエルサレム帰還を許され、第2神殿の再建を始め周辺諸国を征服、一時王政を復活させますが紀元70年にロ-マによりエルサレムの第2神殿を破壊されユダヤ人の離散が始まります。
これ以後1948年にイスラエルが建国されるまでのおよそ1900年間、ユダヤ人は自分達の国を持たず世界中に散らばって生活していたのです。

この1900年の間、パレスチナ(現在のイスラエルが存在している土地)には当然、ユダヤ人以外の人達が住んできました。
勿論ユダヤ人のなかにも離散せず、そのままパレスチナに住み続けた人も少数存在しましたが、人口割合としては小さいもので大部分はアラブ系の人たちでした。

時代はずっと現代に近づき第1次世界大戦の頃、連合国側のイギリスは敵対する同盟国側の一員であるオスマントルコに側面から攻撃を加える為に、当時トルコの統治下にあったカナン=パレスチナ=現在のイスラエルに住むアラブ人にトルコへの武装蜂起を呼びかけたのです。
もし成功すれば戦争後に彼等のこの地域での独立を認めるという趣旨のフサイン=マクマホン協定を結んで。

これとは別に膨大な戦費を必要としていたイギリスはユダヤ人豪商ロスチャイルド家に対して資金の援助を求めたのです。
イギリスの外相バルフォアは後にバルフォア宣言と言われる書簡でユダヤ人国家の建設を支持すると表明しロスチャイルド家から莫大な資金援助を得ることに成功したのです。

事はこれだけで済まず、イギリスは同じ連合国であったフランス、ロシアとの間でも大戦後の中東地域の分割を協議しています。
イギリスの本来の狙いはこの地域の直接支配であったと思われます。

このようなイギリスの3枚舌外交も事態を複雑化した側面があります。

タケチャンマン様
コメント有難うございます。イスラエルの歴史について大変要領よくまとまて頂きましたが、私のそのように認識しています。
現在のイスラエル/パレスチナ紛争を引き起した最大の責任はイギリスにあります。現在もロスチャイルド家は様々な方法でイスラエルに対する資金援助を行っていますが、イギリス政府は知らん顔を決め込んでいるかに見えます。
ユダヤ人問題は欧州全体の負の遺産であり、あんまり深入りしたくないというのが各国の本音ではないでしょうか。そこにアメリカの思惑が絡み、いよいよ抜き差しならぬ状況に至っています。
イスラエルの軍事行動は誤りですが、それを防ぐことが極めて難しいというのが、現地に行って痛切に感じました。

アメリカは人種の坩堝と言われていますが、少なくともアメリカ経済はユダヤ系の人たちに牛耳られていると言っても過言ではないと思います。
特にアメリカの象徴とも言えるニユーヨークはアメリカ人自身が「実際にはジューヨークだ」と自嘲的に言うほどユダヤ系の人たちの都市です。

そんなアメリカがイスラエルに不利益になる行動をとる訳がありません。

タケチャンマン様
そのようですね。米国の中東政策は彼らの意向で動かされるため、政権が交代しても大きな変更は期待出来そうにありません。
それと現在までのところ中東地域で核兵器を所有しているのはイスラエルだけで、軍事力の優位性が保たれています。
だからイランの核開発だけは、アメリカとして何としても阻止したい。そのためには先制攻撃を仕掛ける可能性がありますが、その時にアメリカが直接手を下すのは避けたい。ロシアとの関係悪化を招きたくは無いでしょうから。
そこをイスラエルにやらせる。つまり手駒としてイスラエルを使えるという思惑も働いているのではないでしょうか。
とにかくイランとシリアの政権を転覆させれば、アメリカは中東でも天下を取れますので、ますますイスラエルに肩入れしていく事になるでしょう。

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