【街角で出会った美女】イラン編
イランという国ほど、世間から誤解を受けている国はないでしょう。イランへ行ってきたと言うと、大方の日本人は、「あんな恐い国へ、大丈夫ですか」などという反応が帰ってきます。
中東諸国は概して親日的ですが、特にイランは日本贔屓です。町を散策していると、大勢の人から声がかかります。ちょっとしたアイドル気分が味わえました。
その理由ですが、あんな資源の無い国が世界有数の先進国になったというのはともかく、あんな小さな国が世界中を相手に戦争で戦ったのだから偉い、尊敬できるという評価は、少々穏やかではありませんが。
「イラン人は悪いことをするから、日本ではあまり評判が良くない」と言うと、現地ガイドが「悪いイラン人みな日本へ行ったから、イランに悪い人いない」と言ってました。なかなかユーモアがあります。
反米感情は確かに強いですが、これも理由があります。イラン・イラク戦争の時は、アメリカはイラクを支援し多くの武器を供給していました。イラン側に打ち込まれたミサイルは全て米国製だったということで、やはり憎しみが残っていますし、今でも米国に対する恐怖心は抜けきらない。
資源の貧しいアメリカが、いずれ資源の豊かなイランを狙ってくる、イラン人は本気でそう心配しているようです。
イラクのフセイン元大統領については、アメリカに利用されていただけで、気の毒だったとは現地ガイドの声。
反面、優秀なイラン人が米国に渡ってしまう頭脳流出は、イランにとって頭の痛い問題だとのことでした。
アメリカはイランの核開発に神経を尖らせています。確かに中東和平にためには、いずれの国に対しても核兵器の保有を止めさせる必要があります。
しかし、それならなぜ米国はイスラエルの核兵器保有を黙認しているのでしょうか。アメリカの政策は、明らかに公平さを欠いています。
中東問題は宗派間の対立が根底にあるとはいえ、その時々によるアメリカやソ連(ロシア)など大国による身勝手な干渉が、より解決を困難にしています。
イスラム教の戒律の厳しい国というイメージがありますが、これも実情は違っています。
イランの街イスファハンで出会った写真のイラン美人ですが、頭髪を隠すヘジャブを被ってはいますが、明らかに前髪が見えています。デザインもしゃれていますし、お洒落なスカーフという感じに近い。
イスラムのお祈りをしない若者も増えているそうですから、イランもこれから段々に変っていくのでしょう。
(本稿は同一タイトルの記事に加筆訂正し、再アップした。)
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