目に余るマスコミの「オバマにヨイショ」の無定見
1月20日にオバマ氏がアメリカ44代大統領に就任したが、その直後からの日本のマスコミの報道はオバマ大統領礼賛一色であり、いささか節度を欠いていると言わざるを得ない。
就任式はTV中継され、その模様は何度も繰り返してニュース番組などで繰り返されていた。就任演説も耳にタコができるくらい聞かされた。
しかしどうだろう。オバマ大統領の就任演説を聞いて、感動した人がどれだけいるだろうか。少なくとも私は何の感動も無かったし、感心するフレーズは一つも存在しなかった。
良く言えば手堅く、悪く言えば通り一遍の言葉が並んでいた。それをあたかも歴史的な演説が如く、歯の浮くような麗辞を並べていた人間の神経が分からない。
オバマは大統領当選が決まってから、明らかに慎重な態度をとるようになった。閣僚人事では一部にブッシュ政権の人脈を含む共和党寄りの人材を登用し、中道政権への道を志向しているかに見える。
国防省の幹部に、米国を代表する軍事産業の経営者を起用したのも、その一つの表れだ。
確かにグアンタナモ収容所の閉鎖など、ブッシュ政権時代のあまりにもひどい国際協定違反は手直しする姿勢は見せている。しかし収容されていた人々の取り扱いは未だ明確にされていない。
イラクからの軍隊の撤退は進められるだろうが、反面、その兵力をアフガニスタンに振り向けるのではという危惧もある。
米国経済建て直しについても特に目新しい政策を打ち出しているわけでもなく、全てはこれからだ。
期待をするのは勝手だが、お祭り騒ぎから一歩引いて、冷静な分析を行うことが報道機関の責務ではなかろうか。
次元は異なるが、大相撲の朝青龍報道も又然り。
場所前と、優勝後の報道がこうも違うかと、その変節振りに呆れるだけだ。昨日のTV各局などは朝青龍礼賛一色であり、人間それほど、露骨に掌を返したような態度をとれるものだろうか。
朝青龍の本質は、マナーは悪いが勝負への執念が強いということであり、これ一貫して変わらない。
格闘技には悪役ヒーローの存在は不可欠であり、観客動員や視聴率を考慮すれば、相撲協会もマスコミも彼の存在は無視できない。
金勘定をとるのか品格をとるのか、その選択にふらついているうちは、全ては朝青龍の意のままだ。
現象は子どもでも分かる。マスコミに要求されるのは本質の解明である。
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