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2009/03/28

矢野元公明党委員長が逆転勝訴

新聞各紙のあつかいは小さかったが、3月27日注目すべき判決があった。
矢野絢也元公明党委員長が奪われた手帳の返還を求める訴訟などの控訴審で、東京高裁は矢野元委員長が敗訴した1審判決を取り消し、公明党元議員らに手帳の返却と300万円の支払いを命じた。公明党の元議員とは、伏木和雄、大川清幸、黒柳明各氏の3名である。
判決によれば、元議員らは2005年5月に4回にわたり、矢野元委員長の自宅を訪れ、手帳を持ち帰るなどした事実を認定し、「多数の創価学会員や公明党員が危害を加えるかもしれないと脅して手帳を渡させ、妻の部屋まで捜索してプライバシーを侵害した」と判断した。
創価学会が脱会あるいは敵対する人間に対する脅迫行為を、裁判所が認めた画期的な判決だといえる。

この裁判は、週刊現代が2005年7月に「矢野極秘メモ100冊が持ち去られた」と題する記事を掲載したことに端を発する。
上記3人の公明党元議員が、記事で矢野の手帳を強奪したかのように報じられ名誉を傷つけられたとして、同誌発行元の講談社と編集長、記事に実名でコメントを寄せた矢野氏らを訴えた。
この裁判で東京地方裁判所は2007年12月原告側の主張を認め、講談社と矢野の行為が名誉毀損に当たるとして、同社と矢野氏に総額660万円の損害賠償金の支払いと、謝罪広告の掲載を命じる判決を言い渡していた。
しかし矢野氏が奪われたとする手帳というのは、本人が国会議員だった当時の議員活動を記録したメモであり、これを敵対している相手に対し自主的に差し出すなどということは有り得ない。1審判決は事実誤認だと言わざるを得ないだろう。

矢野絢也氏は1960年代後半から1980年代終りにかけて書記長(後に委員長)として、委員長だった竹入義勝氏と共に竹入-矢野ラインで公明党の黄金時代を築いた人物だ。
その竹入、矢野の両氏ともに創価学会から離れ、誹謗中傷されることになったのは皮肉な結果だ。
矢野絢也元委員長といえば、仕手グループとの不明朗な株取引による蓄財や不動産の取得、怪しげな人物との交際をめぐる黒い噂の絶えぬ人で、とても誉められた人物とはいえない。
しかしそれは公明党委員長だった当時からであり、今に始まったことではない。

今回の判決が認定したように、矢野氏が脅迫をもって手帳が奪われたとすれば、これはむしろ刑事事件ではなかろうか。そうなると、奪った3名の元議員は共犯関係なのか、あるいは背後の誰かから指示されたものなのか。
手帳の中味と共に、大いに気になるところである。

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コメント

公明党にはいろんな疑惑がありますが、自民党や現在野党の第1党である民主党に比べれば、大きなものというか目立ったものではないと思います。
それは創価学会の傀儡であり、裏で色々手をまわしてるからではないかと思います。
矢野氏を国会に参考人招致する動きがありますが、これさえも実現しないんでしょうね・・・

nikonfe様
コメント有難うございます。
マスコミには「鶴タブー」というものがあり、創価学会を批判する記事を避ける傾向があります。
そうしたマスコミ対策のために、毎日にように学会関係雑誌の広告を載せたり、聖教新聞などの印刷の仕事を依頼したりして、報道を抑制させています。
以前は、産経だけは創価学会に対して厳しい姿勢をとっていたのですが、最近はスッカリ腑抜けになってしまいました。
そういう社会状況の中で出された今回の判決は、画期的だと思います。

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