松竹芸能社は北野誠の処分理由を明らかにすべきだ
タレント・北野誠が28日大阪で謝罪会見を開いたが、これが実に不思議な光景だった。
「謝罪会見」としながら、肝心の誰に対して何を謝罪したのか、最後まではっきりしなかった。
もっと不思議なのは、こういう会見で通常は蜂の巣をつついたような騒ぎになるべき記者や芸能レポーターが、この肝心の点について一切ツッコミを入れなかったことだ。
さらにこのニュースをTV各社がワイドショーなどで取り上げたが、私の見た限りではコメンテイターたちも口をつぐんでいた。
ここで今回の北野誠騒動の経緯を簡単に振り返ってみたい。
3月8日 北野がレギュラー出演していた大阪・朝日放送(ABC)ラジオ「誠のサイキック青年団」が、3月29日の最終回を前にして、突然打ち切られる。
3月中旬 「誠のサイキック青年団」のリスナーからの投書を受けた日本音楽事業者協会(音事協)が、調査依頼を兼ねた抗議書を松竹芸能とABCに送付。
3月31日 松竹芸能とABCが音事協を退会。
4月13日 松竹芸能が北野誠への無期限謹慎処分、及び関係の役員と社員への懲戒処分を発表。
4月27日 名古屋・CBCラジオ「ごごイチ」の出演を最後に、北野誠はすべての番組から降板。
4月28日 北野誠が大阪で謝罪会見し、無期限謹慎に入る。
日本音楽事業者協会(音事協)というのは芸能プロダクションが加盟する業界団体だ。従って音事協として協会員である松竹芸能社と賛助会員であるABCに抗議書を送ったということは、北野誠のラジオ番組での発言が音事協自体、またはその加盟協会員の名誉を汚す内容だったという事になる。
その結果が
・松竹芸能社とABCの音事協からの退会
・番組の打ち切り
・北野誠の無期謹慎処分
・関係役員と社員の懲戒処分
となれば、これはよほど重大な過失があった筈だ。
音事協が腹に据えかねることがあって、関係者全員にオトシマエをつけさせたと見るのが普通だろう。
ところが、28日の北野の謝罪会見では、問題とされた発言について、こう言っている。
・宗教団体、芸能プロダクション関係者への誹謗中傷は「全くございません」と否定
・「一部マスコミの報道では外部団体の要請で処分が決まったとありましたが、私と松竹芸能で話して決めた」と自主的に判断したと強調
この説明は完全におかしい。
経緯から明らかなように、元々が音事協からの抗議が発端で処分が行われたものであり、宗教団体ウンヌンはともかく、芸能プロダクションとは無関係というのは有り得ないことだ。
かなり以前からネットの世界では、北野の発言がバーニングプロダクション側の怒りに触れ、今回の厳しい処分となったという情報が流されて、これが世間一般に流布している。
これに輪をかけて、バーニングプロの背後に暴力団がついているとか、バーニンングプロを批判した人物が生命の危険にさらされたとか、警察ともつながっているとか、ある事ない事書きたてられている感がある。
もちろん事実関係について知りうる立場にないが、普段やかましいマスコミが揃いも揃ってこの問題に口を閉じているところを見ると、単なる噂と片付けられないのではと勘ぐってしまう。
問題の重大性と、世間に広まる不確かな情報を正すためにも、松竹芸能社は北野誠に対する処分の理由を公表すべきではなかろうか。
このまま真相にフタをしていると、むしろ噂が信憑性を帯びてくる。
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コメントが抑えられてしまって何も見えてこない、
何か大きな組織に怖がっている、
黙っていて「誰もが」何も言えない状態、
これって社会的に異常な状態ではないのでしょうか?
知らない方が身の為って、
いくら人の悪口言ったって、ただの「ひとつの意見」として受け止めればいいのにね被害者さん
マスコミなんかは普段「いらない」コメントで一般人に散々迷惑をかけているのに「なぜ」この問題だけナイーブに対応しているの?
かわからない、とゆうより卑怯だね
投稿: | 2009/04/30 16:02