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2009/04/08

「地デジ化」という弱者いじめ

昨年の夏ごろからだろうか、我が家のTV画面の右上に「アナログ」という表示が現れるようになった。NHKの場合、綜合、教育、衛星放送など全ての番組に表示がされている。
言うまでもない、「お前の家は未だにアナログ放送を受信しているので、早く地デジに切り替えろ。」いう嫌がらせだが、TV局はどうしてこんな脅迫まがいの手口を使うのだろう。
我が家のTVは今でも、アナログ、厚型、スタンダードという「TV弱者」だ。
いちいちTV画面で警告されなくとも、自分のところがアナログだという事は百も承知なのだ。でも何ひとつ不自由はしていないし、地デジに切り替えなくてはいけない義理もないから、そうしているだけなのだ。
放っといて欲しい。

デジタル放送を決して否定するものではない。
ただ、自分がデジタルだから、あなた方もデジタルにしろという強制に納得がいかないのだ。
総務省は「2011年7月24日までに現行のアナログテレビ放送を終了する。」と勝手に決めてしまった。
今はアナログとデジタルが共存し、視聴者が自分の判断でどちらかを選んでいる。それで良いのではないか。
なぜアナログ放送を終了してしまうのか、選択肢を奪い強引に全てを地デジ化する、そこが問題なのだ。

それでは総務省のHPから、「なぜデジタルなの?」の解説を見てみよう。
【引用始め】
・多様なサービスを実現
現代の生活のなかで最も身近な「テレビ」もテレビのデジタル化によって、今までにない多様なサービスを実現します。
地上デジタルテレビ放送では、デジタルハイビジョンの高画質・高音質番組に加えて、双方向サービス、高齢者や障害のある方にやさしいサービス、暮らしに役立つ地域情報などが提供されています。
また、携帯電話、移動体向けのワンセグサービスも開始されています。
・電波の有効利用
電波は、もう、目いっぱい使われています。
通信や放送などに使える電波は無限ではなく、ある一定の周波数に限られています。現在の日本では、使用できる周波数に余裕がなく過密に使用されています。
デジタル化すればチャンネルに余裕ができます。
デジタルテレビ放送では大幅にチャンネルを減らすことができます。空いた周波数を他の用途への有効利用が可能になります。
・世界の潮流
地上デジタルテレビ放送は1998年にイギリスで最初に開始されました。現在は欧米ではアメリカ、ドイツ、イタリアなど、アジアでは韓国、中国、ベトナムなど、世界の20以上の国と地域で放送されており、デジタル放送は世界の潮流となっています。
・情報の基盤
地上デジタルテレビ放送対応テレビをネットに接続し、より多くの情報を得ることができます。テレビをデジタル化することで、誰もが情報通信技術の恩恵を受けられるような社会にすることは国の重要な未来戦略であり遅らせることのできない施策です 。
【引用終り】

【反論】
(1)TVに高画質、高音質を求めるかどうかは、利用者の趣味の問題だ、現状で十分だという人の意見は無視するのか。TVの双方向サービスとやらも、大きなお世話である。
(2)暮らしに役立つ地域情報というのは、通信技術の問題ではなく、コンテンツの問題だ。デジタル化によって番組内容が向上するわけではない。
(3)空いた周波数を他に有効利用とあるが、現在どんな障害が起きていて、将来どんな事に利用しようとしているのか、それが国民生活にとってどれだけ有効なのか、全く説明がない。
(4)世界で20カ国ということは、未だ世界の1割しか導入されていないということだ。なぜこれが「世界の潮流」と決め付けられるのか、意味不明である。
(5)地デジをネットに接続とあるが、これなど噴飯ものだ。別にTVを接続しなくとも、利用者としては何ら痛痒を感じない。
(6)これらの説明はいずれもデジタル放送の特質を述べているもので、アナログ放送を終了させる理由は一切触れられていない。
以上のように総務省は、理由にもならない三百代言を並べ立て、「御上の威光」を振り回して全国民に地デジを押し付けようとしている。

こうした総務省の強引な手口の裏には、隠された理由があるのだろう。
これは推定だが、恐らく次の二つだと思われる。
(1)総務省官僚の放送産業への天下りの確保。
(2)デジタル化推進議員に対する電気・通信産業からの政治献金。
早く言えば、国会議員の金集めと官僚の天下りのために、私のようなTV弱者を犠牲にしようとしているわけだ。
それを「高齢者や障害のある方にやさしいサービス」のためなどと、心にもないことをほざいている。
こういうのを「お為ごかし」という。

総務省の「2011年7月24日までに現行のアナログテレビ放送を終了する」という方針を撤回することを、強く要求する。

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コメント

今回の地デジの書き込みにはもろ手を挙げて賛成です。
何故、世界の潮流に従わねばならない。
何故、不必要だと思っている国民にまで押し付ける。

しかも、お上がうるさく言うから仕方がない、テレビを新しいのに換える相談でもするかと電気屋に行ったら、古いテレビをリサイクルに回す為に処理費用及び手数料を頂戴しますだと・・・・・。
ふざけるな!!!

タケチャンマン様
お怒りはもっともです。
地デジを推進する団体の広報活動を見ても、デジタル放送の利点は説明していても、なぜアナログ放送を終了させるのか、納得のいく説明がありません。
こんな事をしておいてエコだ省エネだと言っているのですから、ワケが分かりません。

私は政府関係者でも、放送関係でも有りませんが、たまたま理解して居るのでコメントさせていただきます。アナログ放送終了の理由は、簡単に言うと他の用途で使用する為邪魔なのです。
現在でも、アナログと、デジタルの干渉を防ぐためにかなり素晴らしい技術が使われています。
世界的に電波が不足して居る訳です。日本は特に不足しています。
インターネット、や携帯を始めとして、ホームセキュリティーや、電気、ガス、水道などのライフラインも電波や、インターネットを介して利用される時期に来ているのです。 国民全体が利用できる環境を整える為には莫大な量の電波が必要になるのです。
特にアナログ放送(テレビ)は、かなり多くの帯域を使用する為、デジタル化して、帯域を狭くし、また同じ帯域にいくつものチャンネルを入れ込むことで、多くの電波帯域を空けることが出来、国民がより多くの電波利用が可能になるわけです。
このような理由によりアナログ放送は終了となるわけです。

waさま
こちらへもコメント有難うございます。デジタル化の趣旨については総務省のHPなどで承知いるつもりです。
しかし周囲にいる特にお年寄りの方々にとって、インターネットも無縁ですし、TVのチャンネルも今で十分、別にこれ以上多チャンネルにして貰う必要が無いという方が大半でしょう(後者は私もその一人)。
つまりデジタルに切り替えても何の利益にもならない、そういう人々を含めて一律にデジタル化を強要し、無駄な出費を強いられる、これがどうも納得がいかない。
そうした趣旨です。

回答ありがとうございます。
おっしゃる通り不満の声があるのも良くわかります。 しかし電波はあなた様の想像を越える程の電波利用があるのです。またアナログ放送を終了させるのはインターネットや.テレビ番組を増やすことが目的では有りません。むしろ全然違う利用目的となるでしょう。テレビだけではなく、他の業界の電波もデジタル化して帯域を狭くしています。ですから、他の業界もアナログ電波がなくなっています。
世界中で同じ状態です。

waさま
ご指摘の点は十分理解しております。
しかし記事の論点はデジタル化の是非ではなく、デジタル化により何の利益も得られない人々に対してまで、一律に出費を強要することの是非を問題にしているものです。
かつてTVが白黒からカラー放送に切り替わった時代、カラー番組を見たい人はカラーTVに買い替え、そうでなく白黒でよい人は従来通りのTVのままでいた。これなら受益者が費用を負担するのだから何の文句も出ません。
仮にこれを契機に白黒放送を止めてしまうので、白黒の受像機は使用できないとしていたら、どうでしょうか。視聴者は納得できたでしょうか。
デジタル化の意義の説明だけではなく、無関係の人までなぜ費用を負担せねばならないのか、その説明が無いところに問題があると考えます。

 賛成票1票投じます。
 わざわざ「アナログ」って出さないでください。私も嫌みったらしいとずっと思っていました。
 地デジ化が絶対必要ならば、何も芸能人や鹿の大規模キャンペーンをしなくとも、新聞や市民広報等、地味でも確実な方法できちんと説明すればいいでしょう。イメージ戦略にお金をかけるなら、その分買い替えの負担を減らしてください。80歳の母は、一日中テレビを見て過ごしています。お金はないから、買い替えはしていません。この不況に、使えるテレビを地デジ対応にしなくてはならないのは、貧乏人は見るなといっているのと同じです。現在見ているテレビと同等か、少し小さくてもいいから地デジ対応テレビを下さい、と言いたいです。上から下への突然の地デジ化、非常に不愉快です。

アナログ人間さま
コメント有難うございます。
おそらく大多数の方が、今のアナログ放送で何ら不便を感じていないと思われます。
なかには数多くのチャンネルを切り替えながら見ている人もいるでしょうが、そういう人がデジタルを選択する分には、全く問題がありません。
しかし現状で十分という人まで、なぜ強制的にデジタルにしなくてはならないのか、そこが納得いきません。
こういう無駄こそ、仕分けして貰いたいですね。

私も地デジ化には反対です。
確かに地デジには利用できるサービスが豊富だし画質も綺麗だしと様々な魅力がありますが、それは興味のない人たちにとっては要らないものだし、現在のアナログ放送で満足している人も大勢いるはずです。私もその一人です。

どうしても地デジ化させたいなら国が補助金くらい出すべきです。
鹿や剛のイメージ戦略には費用をかけているんですから。まったく腹立たしいことこの上ないですね。NHKを見てないのにNHKの集金人に受信料を払うこと並みに腹がたちます。

私はある大学の社会科に通う1年生なのですが、卒業論文に地デジ化を取り上げようかと本気で考えてます。

AAAさま
コメント有難うございます。
私もデジタル化そのものに反対しているわけではありません。
必要とする人が応分の負担をすれば良いのであって、不必要な人までなぜ負担が強要されるのか、そこが腑に落ちないのです。
近隣でも、ご近所同士が共同アンテナを立てていたのが、それをデジタルのアンテナに変えるかどうかで揉めているケースがあります。
デジタルのアンテナにしてしまうと、今アナログでTVを観ている人が、TVが観られなくなるのです。
ムリな計画は、地域のコミュニティのまで影響しています。

日本人はおとなしすぎです
地デジ化強行の
反対運動(費用行政負担)を進めましょう

デジタル放送など必要でない人、今のアナログ放送で十分という人、そうした人を一方的に切り捨てTVが映らないようにしてしまう。
これは国家による暴力としか言い様がない。
連日連夜、それも一日に何回も流される地デジ切り替えのテロップは、もはや視聴者に対する嫌がらせか脅迫の域に達しています。
先ずは政府に対し、こうした不法行為をやめるよう要求したいと思います。

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