「ありえねぇー」
最近しばしば耳にする言葉に「ありえねぇー」というのがある。昔から「有り得ない」という表現はあったのだが、これとは意味が違うようだ。
休みの日の夕方、20代とおぼしき若い男3人が、地下鉄の中でこの「ありえねぇー」を連発していた。話題は彼らの沖縄と韓国での買春がテーマ。
「今よぉ、沖縄って女がすごく安くなってるって知ってた?」
「そうかぁー、オレなんかこの前、4万円も取られたぜ。」
「ありえねぇー」
「沖縄へ行ってよ、タクシーの運チャンに面白い店を紹介してくれって頼んだら、国際通りの店でよう。運チャンが沖縄でここが一番の店だって言うから。そしたらいきなり4万円でどうってよ。」
「お前、それ絶対にぼられたんだよ。オレなんかこのまえ6千円だぜ。」
「ありえねぇー」
「沖縄じゃそんなもんだぜ。」
「じゃ、やっぱりあの運チャン店、つるんでたんだな。」
「あたりめえだろ。」
「韓国はすげえぞ。」
「そうらしいな。」
「オレも行ったよ。」
「とにかくよぉ、女がすげえキレイでよぉ、ありえねぇーよ。」
「それでいくらした? え、そんなに安いの! ありえねぇー」
と、まあこんな具合に盛り上がっていた。
しかし日曜日の夕方だから車内は通勤ラッシュ並の混みかた、周囲には家族連れもいるというのに辺り構わずの大声。
見れば社会人らしいが、話題といい、ボキャブラリーといい、マナーといい、目を覆いたくなる。
5月14日、韓国の地方検察庁は、日本人観光客に家庭の主婦を買春パートナーとして紹介しながら、約7千万円を稼いだ夫婦を摘発した。この際、主婦ら売春女性10人と日本人観光客3人の計13人を、性売買斡旋等行為の処罰に関する法律違反の疑いで書類送検した。
日本では買春は犯罪にはならないが外国では法律が異るし、重い刑罰が科せられることもある(最高刑は死刑の国も)。
普段は野放しにしていても、日本人相手だと目を付けられて摘発を受ける例があるので、「愛好者」は注意が肝心だ。
先の3人の若者だが、韓国の警察に捕まってから、
「ありえねぇー」
と言ったところで、後の祭り。
« わたしゃあなたの”そば”がいい | トップページ | 第5回ワザオギ落語会@国立演芸場 »
「ニュース」カテゴリの記事
- The U.S. presidential election is getting interesting.(2024.07.27)
- アメリカ大統領選挙が面白くなってきた(2024.07.26)
- 恐ろしい「子ガチャ」(2024.07.21)
- 候補者は演技者だ(2024.07.15)
- 石丸伸二の底が割れた(2024.07.10)
コメント