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2009/05/21

「冷静に、冷静に」と大騒ぎ

「騒ぎすぎだよね」、これが友人や知人と会ったときの挨拶代わりの会話になっている。
朝から晩まで、TVのどの局をまわしても「新型インフルエンザ」の話題ばかりで、いささかウンザリする。
戦後の日本で、当時の新型インフルエンザとして、1957年のアジア風邪や1968年の香港風邪の大流行があったが、こんなバカ騒ぎにはならなかった。
政府やマスコミは騒ぐのが仕事なのかも知れないが、もう少し節度を持ったらどうか。
報道のおしまいに必ず「冷静な対応を」と言っているが、冷静でないのはそっちの方じゃないの。

いま多くの人にとって、新型インフルエンザに感染すること自体よりも、自分が感染することにより周囲に迷惑をかけることを危惧している。
周囲の人まで外出制限されたり、学校が休校になったり、果てはその学校に嫌がらせ電話が殺到したり、そうした二次被害のほうを恐れている。
日本人研究者がインフルエンザの流行を理由に、国際的な学会などを欠席するケースが増えているが、日本以外の国ではそうした例がないとの報道もあった。
インフルエンザが流行るとなぜ欠席するのか理由が分からず、そのため一部では今回のインフルエンザが「トウキョウ・フルー」(東京風邪)と呼ばれているそうだ。
マスクについても、感染防止に効果があるか、疑問が持たれている。

感染者が出ると、周辺地域を含めて学校や幼稚園、保育所をいっせいに休校、休業させているが、あれもどうかと思う。
学校を休みにしても、子供たちが1週間、家の中にチンと閉じこもっているはずはない。又そんな子供であっては困るのだ。
それに、近ごろは母親が仕事に出ている家庭が多く、親がいない家に子どもだけで留守番することになれば、犯罪に巻き込まれる恐れも出てくる。
幼稚園や保育所を休みにすれば、仕事を持つ親は勤務を休まねばならない。今時、1週間も続けて休める条件の人は少なく、下手をすれば職を失いかねない。
自治体や学校側が安易に休校にしているのは、単なる責任逃れとしか思えない。
まして、一生の思い出となる修学旅行をやめさせるなど、論外だ。

幸いなことに今のところ、新型インフルエンザは弱毒性だ。仮に感染しても、従来の季節型インフルエンザと類似の症状のようだ。
症状が軽いから、かえって感染しても見逃してしまうことになる。
慢性の病気を持っている人や妊婦は重症になる可能性があるというのだが、そういう人々は既存のインフルエンザに対しても罹患しないよう、普段から注意せねばならないのだ。
感染を繰り返しているうちに強毒性に変異する可能性があるという説もあるが、それなら既存のインフルエンザには変異の可能性は無いのだろうか。それとも今回の新型インフルエンザには、今までにない特有の性質があるのだろうか。
専門家は、もっと論理的な説明をすべきだろう。

今の日本社会は心配事で溢れており、インフルエンザのことなど、そのごく一部にすぎない。
政府やメディアは、もっとバランスの取れた情報提供や報道を心がけるべきではなかろうか。

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新型インフルエンザでの外出禁止や注意事項など。新型インフルエンザ流行時の外出先や、乳児・新生児・赤ちゃんの外出について。 [続きを読む]

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