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2009/05/26

瀧川鯉昇独演会with志の輔@中野ZEROホール

Risho5月25日中野ZEROホールで、「二十日おくれのこいのぼり」と題する瀧川鯉昇独演会が行われた。
家を出るときの家族との会話。
「これから鯉昇の独演会に行ってくる。」
「リショウ?って、それ誰。」
「こいのぼりで鯉昇さ。今一番面白い落語家だよ。」
「ヘェー、初めて聞いた。」
そう、あまり落語を知らない人には名前が売れていない。つまり、知る人ぞ知る。
しかし面白さは天下一品、おまけに志の輔がゲストとくれば、爆笑間違いなしだ。

瀧川鯉昇「船徳」
今日のマクラは、銀行強盗バージョン。
出だしが「湯屋番」かと思わせたが、船宿で若旦那が徳さんときて「船徳」と判明。
この出だしの部分での若旦那が金儲けを試みる場面、徳が船に乗って片手で鉢巻をしめる場面、それから最後のオチ、これらが鯉昇独自の演出。
このネタは演じ手の力量が試される。上手な人が演ると面白いのだが、下手な人だと途中でダレテしまいサッパリ面白くない。
鯉昇は古典の形を守りながら、独自の演出とクスグリ、それに仕種の可笑しさで客席を沸かせた。
熱演はしないと宣言したが、実際は50分全身を使った熱演となった。
最近聴いた「船徳」ではベスト。

立川志の輔「バールのようなもの」
真打の同期で、志の輔自身が鯉昇のフアンであるとのこと。
当日の会の開演がなぜ午後7時半という中途半端な時間になったのか志の輔が訊ねたところ、6時まで別の催しで会場が塞がっていたとの主催者の答えで、疑問があると何でも訊きたくなる志の輔は鯉昇とは好対照みたいだ。
マクラが始まって間もなく、1人の客が退場したのを盛んに気にしていた。芸人は噺の途中退席されるのがとても気になるそうだから、タイミングをはかるのはマナーだ。
「・・・のようだ」という表現をめぐる新作だが、清水義範の短編小説「バールのようなもの」を立川志の輔が落語化したもの。
よく考えれば有り得ないのに、志の輔の手にかかるとリアリティが出てくる。だから面白い。

仲入り

鯉昇&志の輔「対談」
鯉昇が志の輔の故郷を訪れた時、富山湾の名産・白エビが美味しいと強調しておきながら、食事は2回ともオムライスだったと突っ込むと、志の輔は鯉昇のマクラ扇風機バージョンの解説を迫る。
和気藹々の中に、お互いライバル同士でありながら尊敬しあう間柄ということが伝わってきた。
時間の関係もあろうが、独演会のゲストや二人会の場合、こうした対談の場があった方が嬉しい。

瀧川鯉昇「武助馬」
珍しい出し物で、ストーリーは、
呉服屋の奉公人だった武助が、役者になりたくて芝居の一座に身を投ずる。
五年後その店に挨拶に来て、主人にこの町で芝居を打つことになったので、見に来てくれと頼む。約束通り主人は関係者を集めて総見に出向くのだが、武助の役は馬の足。でもせっかく見物に来たのだからと「待ってました! 馬の足!」と声をかけるのだが・・・。
他愛ない噺だが、これも鯉昇の手にかかるとそこそこ楽しめた。

鯉昇と志の輔、もしかすると今の落語会の最強コンビではなかろうか。

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