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2009/06/28

「柳家喬太郎 横浜開港150周年記念独演会」(6/27昼)

正確には「柳家喬太郎 横浜開港150周年記念独演会~喬太郎創作落語~」という長いタイトルの会で、横浜市の開港記念行事の一つ。会場はもちろん横浜にぎわい座。4回公演の中の6/27昼の会へ出向く。
高校生のころ急に海を見たくなって、土曜日の昼下がり友人とともに横浜へ行ったことがあった。地図も何も持たず横浜駅で降り、とにかく海の方向に向かって歩くのだが、行けども行けども海に着かない。
気が遠くなるほど歩いてようやく港にたどりつき、行き交う船をみながら「やっぱり海は良いよな」と語らいあった記憶がある。
若い頃、横浜といえば美空ひばりと、それから有島武郎の小説「一房の葡萄」(小学生のとき読んで号泣した)を連想したが、いずれも港町としてのイメージだ。
だが喬太郎がマクラで言っていたように、港は横浜市のごく一部である。

今回の記念公演に、小学生から成人にいたるまで横浜市で過ごした柳家喬太郎に白羽の矢が立ったのは自然の成り行きだろう。
しかしご本人も言っていたように、開港記念にちなんだ新作を創るというのは大変なプレッシャーだったであろうことは、想像に難くない。「よせば良かった」は本音だと思う。
4回公演のうち、喬太郎の新作だけが共通で、あとは日替わりだったようだ。

【番組】
瀧川鯉橋「だくだく」
柳家喬太郎「禁酒番屋」
橘家文左衛門「ちりとてちん」
~仲入り~
柳家喬太郎「横浜開港百五十周年記念落語(仮)」

座布団返しの前座は談春の弟子の「こはる」、開口一番は鯉昇の弟子の鯉橋という賑々しい顔ぶれ。余談だが、瀧川鯉昇のお弟子さんたちは、古典をしっかりと演じる人が多く将来が楽しみだ。
喬太郎の一席目は柳家のお家芸「禁酒番屋」。昼夜2回公演で後半に新作が控えているせいか、やや調子を抑えていて、喬太郎としては平凡な出来だった。
ゲストの文左衛門、高座で引っくり返るオーバーアクションで「ちん」を熱演。優等生タイプの多い近ごろの落語界にあって、珍しくアクに強さを全面にだしている芸人だ。

さて肝心の喬太郎の新作だが、江戸時代の終わりに今の横浜が開港し(それまでは神奈川に港があった)、外国の人が日本を訪れるようになると、そうした外人を目当てに遊郭が誕生する。
苦界に身を沈める女とその人を慕う男との純愛を、外国へ単身赴任する現代のサラリーマンの物語と交差させながらストーリーが進行してゆく。
ネタを「仮」としているのは、未だ完成形ではないと喬太郎が考えているためだろう。
全体に冗長でオチも今一つの感があり、もう少し練り上げて、いっそ「すみれ荘・・・」の続編にしてしまうというのはどうだろうか。
喬太郎の独演会としては、やや客席のテンションも低目だった。

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