「鳩山捨てて西川とれば」麻生首相の決断の行方
さらば鳩山 心の友よ
一人腐るな また逢うことも
盟友振り振り 西川とれば
首に夜風が ただ寒い
【オリジナル「啼くな小鳩よ」より】
さらば小鳩よ 心の妻よ
瞳曇るな また逢う日まで
帽子振り振り あとふり向けば
暁(あけ)の野風が ただ寒い
遂に本日午後、鳩山邦夫総務相が日本郵政の西川善文社長の進退問題をめぐる意見の対立から、麻生太郎首相に辞表を提出、受理された。事実上の更迭ですね。
これで麻生内閣の閣僚辞任は中山成彬前国土交通相、中川昭一前財務相に続き3人目で、いずれも側近議員だったという共通点がある。
これからボディブローのように効いてくるのは、世論の反発だろう。
あれほど大騒ぎして決めた郵政民営化だが、国民生活にとって何か良いことがあっただろうか。
それに加えて、「かんぽの宿」の一括譲渡をめぐる不透明な経緯が明るみになった。
日本郵政とオリックスとの出来レースであることは明白だろうが、私はそれより、小泉内閣で規制緩和の旗振り役だったオリックスのオーナーである宮内義彦への、政府からの”compliment”だったと推定している。
だからこの件の全ての責任を、西川社長一人にかぶせるわけにはいかなかった。
郵政民営化推進議員たちが西川続投を強く主張する理由は、この辺りにあるのだろう。
西川社長続投論は、自民党内では多数派だが、世論では逆である。
今回の鳩山切りは、衆院解散・総選挙を間近に控え、麻生首相の政権運営に打撃となるのは必至と見られる。
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