麻生首相の「惜敗を期す」発言は正しい
麻生太郎首相が6月20日、都議選の立候補予定者を激励した際、「惜敗を期して」と発言したと報じられている。
どの報道機関も麻生総理の言い間違いだとしているが、これは正しいのだ。
このままいけば都議選で自民党は惨敗となりかねない。せめて競り合って惜敗になれば御(おん)の字なのだ。
そうした願いを込めて発した言葉であり、むしろ率直な気持ちを述べたものだから、訂正の必要はない。
もしも「必勝」と「惜敗」の区別がつかなかったとすれば、いちど専門医に診てもらうしかないだろう。
同じく都議選で、西松建設をめぐる民主党・小沢一郎代表代行の疑惑だが、前日の裁判であれだけ詳細に暴かれたにもかかわらず、自民党の各予定候補者が殆んどこの問題に触れていないそうだ。
その理由として、武蔵野市選挙区から出馬予定の元都議は「事件に触れると、批判の矛先がこちらに向いた時、困る」と語り、多摩地区から立候補予定の新人も「西松事件の民主への影響より、自民への風当たりの方が強い。国政に絡めた選挙をしたくない」と明かした由。
そりゃそうだろう。
金を貰って企業や業界に便宜を計らう手口では、自民党の方がはるかに上だ。
この件では自民党と民主党は「兄たり難く弟たり難し」の間柄といいたい所だが、やはり自民党の方が本家であり、民主党は分家にすぎない。企業・団体からの献金の額も一桁違う。
批判を控えるのは、当然だろう。
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なるほど。惜敗を期す、はそこまで深い意味があったのですね。さすが、あさいき首相は違いますね。
投稿: kamakura16 | 2009/08/12 12:19
kamakura16様
昨日の「負けっぷり」発言もそうですが、麻生首相の発言は文法的には間違っているが、政治的には正しいのかも知れません。
しかしマトモな日本語が喋れないという総理大臣は、我が国憲政史上初めてでしょう。そういう意味では歴史に残る首相です。
投稿: home-9(ほめく) | 2009/08/12 17:09