麻生首相の「最後っ屁」解散
昨日ついに麻生首相は7月21日解散、8月30日に投票という総選挙の予定を明らかにした。
7月に解散というのは我が国の憲政史上初めてだ。そりゃそうだろう。日本の伝統として、盆と正月には争いごとは避けるのが慣習だ。7,8月は夏休みシーズンでもあり、帰郷や旅行などの予定を組んでいる方もおられるだろう。だから普通はこの次期の解散・選挙は避けるのだ。
昨年秋いらい、総理が決断すればいつでも解散できたのにズルズルと引き延ばし、なんで7月に解散、8月に選挙としたのだろう。
麻生太郎という男は、最後の最後まで非常識で礼節をわきまえない首相だったようだ。
今回の解散をなんと名付けるかだが、私はギリギリに追い込まれた麻生総理の「最後っ屁」解散がふさわしいと思う。
これで「麻生おろし」も一気に吹き飛ばしてしまおうというわけだ。
今回の衆院の解散を決めるにあたって、公明党の「全力を尽くして戦った都議選から、できるだけ日にちをおいて解散して欲しい」という要求を考慮したとされている。同党は以前から都議選と時期を重複するのを嫌っていた。
総理の記者会見でも、公明党への配慮をにじませていた。
都議選を全力で戦ったのは公明党だけではない。他の政党も条件は同じはずだ。なにか公明党にしかない特殊な事情でもあるのだろうか。
身の回りのことで一つ思い当たるとすれば、創価学会=公明党の活動家の中には、選挙期間中は勤めを休むケースが多い。二、三日の場合もあれば、長い人だと1週間単位で休む。周囲の人はウスウス事情を知っているが、一応本人はやれ病気だの、法事だのという理由をつけて休暇をとる。
それが直ぐに次の選挙が始まるやいなや、また親戚に不幸が・・・という訳にはいかないからだろう。
ついつい、そんな勘繰りをしてしまう今日この頃。
いずれにしろ、今や公明党の支援が無ければ独り立ちできないほど、自民党は情けない政党に成り下がってしまったことだけは確かだ。
その解散のドサクサに紛れて、「改正臓器移植法」が参院でも可決され、成立してしまった。
「死んだも同然」だから「死んだ」ことにしてしまおう、こんな無茶苦茶な論理がスンナリと通ってしまう国会って、一体なんなんだろう。しかも子供もOK,本人の同意も必要ないというのだ。
生きている人に人権はあるが、死にゆく人間にだって人権がある筈だ。
もし私が脳死状態になったとき「死んだ」などと決めつけられたら、きっと化けて出てやる。
まあ、こんなラチもないことを書き綴っておいて、明日からしばらくブログをお休みします。
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