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2009/08/21

【寄席は学校 1】「色気三分に欲七分」

「七つ八つからイロハを覚え ハの字忘れてイロばかり」
アタシもこの都々逸の通りで、七つ八つから寄席に行き始め、人生の多くのことを寄席で学んだ。
学校では絶対に教えてくれないことを寄席芸人は教えてくれて、そういう意味ではアタシにとって寄席は人生の学校だった。
ただ残念なのは、「ハ」の字だけでなく「イロ」も忘れてしまったことだ。
そんなわけで寄席で勉強したことを少しずつ思い出しながら書いていこうと思う。

「世の中の人の心を分析すれば 色気三分に欲七分」
アタシの大好きな都々逸だし、これは名言といって良い。大方の社会現象はこの名言で説明がつく。
犯罪だってそうだ。
昔から悪事の動機というのは「痴情 怨恨 物盗り」と相場が決まっている。「怨恨」の中味はというと、大概は男女関係と金銭の貸し借りだから、これも色と欲の世界だ。

当今話題の、酒井法子の覚せい剤所持容疑事件だって、この都々逸の通りではあるまいか。
先ず酒井法子が高相祐一と結婚したが、これとて相手が老舗の会社のお坊ちゃんで、青年実業家だというのが大きなポイントだっただろう。
処がこの亭主、結婚してみたら意外なグータラで、次々と事業に手を出しては失敗を繰り返す。実家からの援助も底をつき、ついには女房の金で食いつなぐヒモ状態。そんな状態になっても亭主に女の影がちらつく。
このままでは女房から別れ話が切り出されるのも時間の問題だ。
ヒモである亭主はそれでは絶対に困るので、何とか女房をつなぎとめるしかない。そこで覚せい剤が登場する。
クスリの後の絶頂感、これこそが夫婦和合の唯一の絆になる。
女房の方だって、いい年をしていつまでも「清純派」ぶっているのも疲れ果てていた。
覚せい剤を吸った時だけ全てを忘れ、生身の自分に帰れる。
気がつけば常習者だ。

彼女が逃亡の助けに、建設会社(業態は解体工事のようだ)会長を選んだのも、彼女の計算があったのだろう。
本人が彼女の継母とジッコンだったということもある。
それに会長の長兄はかつての大物弁護士だし、現在も「みやび法律事務所」の実質オーナーだ。
しかも弁護士当時から裏社会とつながっていたようで(麻布建物事件で強制執行を免れるために、暴力団を使って資産隠しをしたとして公正証書原本不実記載などで逮捕され、資格を剥奪された)、これも何かと心強い。
警察も恐いが、覚せい剤密売ルートから狙われたら、もっと恐ろしいからだ。
時間稼ぎをして、覚せい剤の尿反応が消えた頃に出頭すれば、起訴はされないという計算だった。
万一逮捕されて時にも、弁護士が付いててくれれば安心できる。
逃亡の手助けをした方だって、容疑者をかくまうというリスクを負うわけだから、何らかの見返りは期待していたはずだ。

かくして「酒井法子」事件も一皮むけば、やはり「色気三分に欲七分」。
どうですか、参考になりましたでしょうか?

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