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2009/08/04

だから議員はやめられない

あるツアーの添乗員から聞いた話。
数年前、この添乗員が担当したヨーロッパのある国のツアーで、旅客の一人がパスポートを盗まれてしまった。帰国の前日の自由時間のとき、ホテルを出たとたん数名の男に囲まれ旅券を奪われたものだ。
翌日に帰国を控えているので、最寄の日本大使館なり領事館なりに届け出て必要な申請を行うパスポートの再発行手続きを行うのだが、これが正式のパスポートとなるとかなりの時間がかかる。
そこで急ぐ場合は「帰国のための渡航書」を申請・取得することになるのだが、これでさえ最低一日はかかる(休日や祝祭日を挟むとさらに延びる)。
もう一つ、「帰国のための渡航書」はあくまで"日本への入国"を特別に認める公文書であるという性質上、その発給を受けた国を出国して日本に入国するまでの途中に、他の第三国に入国することができない。
このツアーの帰路は、一度他の国に移動し、そこから日本への帰国便に乗るという旅程だったため、「渡航書」が利用できないことが分かり、ツアーメンバーと一緒の帰国は断念するしかないという結論になりかけた。

ところがその参加者の中に民主党E参議院議員と懇意にしている人がいて、それなら私がE議員に頼んでみましょうという事になった。
電話でE議員に連絡をとると、早速日本大使館から本人に連絡があった。
大使館に出向くと係官から丁重に扱われ、驚いたことにその場でパスポートが再発行され、手渡されたそうだ。
さらに出発地までの航空券をも手配してくれて、難なく当初の予定通り帰国できた。
議員の知人が同じツアーの参加者に口利きしただけでこの待遇、国会議員の力はこれほど強いのかと、その添乗員はビックリしたと言っていた。

この話で思い出したのだが、2007年末に川田龍平参議院議員夫妻がプライベートで米国に出かけようとして、夫人のパスポートが失効していることに気付いた。
川田議員が外務省に電話を入れたところ、翌日には新しいパスポートが発給されたというものだ。しかも年末の休み中にもかかわらずだ。
議員が電話をすれば、何の手続きもせずに直ちにパスポートが発給される、まるで夢のような話ではないか。

野党議員でさえこの特別待遇なのだから、与党議員ともなれば相当な特権を振り回せるのであろうことは想像に難くない。
これだから、議員は三日やったらやめられない。
何としても議席にしがみつく。
それも出来れば与党の議員でありたい。
そんな思いを込めて、現在この炎天下に日夜、事前運動が繰り広げられている。

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