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2009/08/08

芸能界に「清純派」は存在しない

Photo戦後ワタシの実家は中野で水商売をしていた。国民全てが食うや食わずの時代にそんな所に来る人間というのは、ヤクザかミュージシャン(当時はバンドボーイと呼ばれていた)だった。
彼らは店に入ってくると、まず注射器を取り出して腕に打ちはじめる。ヤクザとミュージシャンとの境など無い。
子供だったワタシはその光景が不思議で、親に「あの人たち、何してるの?」とたずねたら、チョット顔をしかめながら「ヒロポン(覚せい剤:メタンフェタミンの別称)だよ」と答えた。
その表情から、あまり芳しくないモノだというのは子供心にも察しはついたが、大人になるとああいう注射をするのかなと漠然と考えていた。
もしあのまま我が家が水商売を続けていたら、きっとワタシ自身も麻薬や覚せい剤に対して抵抗感がないまま育ったのかも知れない。
ここ数日の酒井法子夫婦や押尾学らの麻薬や覚せい剤さわぎを見ると、この世界は昔も今も変らないなとつくづく思うってしまう。

酒井法子はその役柄から「清純派」というイメージが定着している。そのイメージが買われて麻薬追放キャンペーンのポスターだの、裁判員制度のPRビデオへの出演といったお堅い仕事もしていた。
どうも世間の中には、演じている役柄と本人の性格との区別がつかない人がいるようだ。
学校教師役の俳優が教育問題の講師をしたり、タコ社長を演じた太宰久雄が中小企業の経営者に講演したり、理解し難いところだ。
清純派を演じるということと、本人が清純だということとは全く無関係だ。
もしそうなら、悪役専門の役者は暴力団員からスカウトせねばならないだろう。
酒井法子の逮捕状が執行されたとき、本人を批判するのは当然としても、「あの清純派タレントがなぜ?」式の報道は、マト外れも良いところだ。

芸能界を多少でものぞいたことのある人なら、清純な人間が生き残っていけるほど甘い世界でないことはご存知だろう。
アイドルタレントひとつとりあげても、毎年大勢の人間がデビューし、その大半は消えてゆく。
その中で他の競争相手を蹴落として生き残るのは並み大抵ではない。いかがわしい人間の多い業界を泳いでいくには、相当の精神力が必要だ。
仕事をもらったり、有力な後援者を獲得するためには、時には「身体を提供」せねばならない。
そうして一握りの人間だけが勝ち残っていく。
売れないアイドルはどんどん水着の面積が小さくなり、やがてはヌードになる。
アイドルから脱落したタレントの多くは、高級娼婦などの風俗やアダルト業界へ、あるいは水商売のホステスなどの道に進む。

本人の努力だけではどうにもならない業界だから、ある人は精神が不安定になり、ある人は新興宗教にはまる。
そしてある人はクスリに手を出す。
昔から芸能界と暴力団はお隣さん同士だから、入手が容易なのだ。

酒井法子というタレント、ワタシは以前から彼女の「素」の表情の時に見せる、いかにも底意地の悪そうな顔に注目していた。悪役顔なのだ。
彼女の覚せい剤取締法違反事件はこれからどう進展するかは分からないが、罪を償って復帰できたら、思い切って悪役に転進したらどうだろうか。
だから早く出頭して、子どものためにもやり直しを模索すべきだろう。
元々、清純派など似つかわしくなかったのだ。

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