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2009/09/22

鈴本演芸場9月下席・夜(9/21)

Shinsuke鈴本演芸場の9月下席初日の21日は、シルバーウィーク五連休の中日となった。
夜の部でトリをつとめる志ん輔のHPから割引券をプリントして窓口に出すと、入場料が600円引きの2200円になるということもあってか、開演前から長蛇の列。
この日は定席では珍しく前座が上がらず。
たまには、こういう趣向もあって良い。

<夜の部番組>
・古今亭志ん八「牛ほめ」
若いのに落ち着きがある。口跡がよく口調も滑らかで噺家の素質は十分。
後はセリフとセリフの間の“間”のとり方をもう少し工夫すれば、客席の反応が良くなるだろう。
・マギー隆司「奇術」
いかにもマギー一門らしいお笑いマジック。
・五明楼玉の輔「紙入れ」
この人、いつになったら「化ける」んだろう。
それとも、このまま進んでしまうのだろうか。
・橘家文左衛門「桃太郎」
文左衛門らしい少々手荒な桃太郎だったが、客席は大受けしていた。
最近、寄席には無くてはならぬ人になりつつある。
・ロケット団「漫才」
この日はCM編。
でも最後はやっぱり「おめえ、砂糖 EXILE? 」。
・桃月庵白酒「つる」
この人を見るたびに、真打披露公演の記事で「生き残っていけるだろうか」と書いていた自分が恥ずかしい。エクスキューズさせて貰えるのなら、それだけ白酒は急速に進歩したということだ。
大袈裟にいえば、見る度に上手くなっている。「つる」のネタでこれだけ観客を爆笑させるのだから、大したものだ。
・柳家権太楼「代書屋」
十八番で中トリ。
それより権太楼の痩せ方が気になる。どこか身体でも悪いのかと心配するほどだ。
皆さんの見立てはいかがだろうか?

~お仲入り~
・鏡味仙三郎社中「太神楽」
・柳家はん治「背なで老いたる唐獅子牡丹」
桂三枝の作というこのネタ、はん治は風貌や口調がよく似合っていて面白く聞かせるのだが、いつ聴いても同じネタだ。たまたまのめぐり合わせだろうか。
・柳家小菊「俗曲」
色っぽい女芸人が少なくなるなか、貴重な存在だ。
美声だし、たびたび“膝”で使われる理由が分かる。
・古今亭志ん輔「子は鎹」
ご存知「子別れ」の下で、近ごろはこのパートだけ独立して高座にかかる機会が多い。
誰が演じてもそこそこ聴かせられるのは、作品の完成度が高いせいだろう。
親子、夫婦の情愛という普遍的なテーマを扱い、父と子の再会シーンや、母親が子どもに折檻しようとするシーンなど、「泣かせ所」満載である。
トリの志ん輔は師匠ゆずりの丁寧な演出で、最後を締めた。
特に熊が番頭と別れて息子の金坊を呼ぶとき、数秒ためらってから声をかける演出がよく出来ていた。

正月やお盆興行のように華やいだ客席の雰囲気が印象的だった。

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コメント

鈴本は終わって広小路に出たときにいつもよい気持がします。
>五明楼玉の輔
「紙入れ」の強かな女房を演じきれかったんでしょうか?いつぞや「宗論」を演っていましたが、外国人の口マネが受けていました。ああいう噺には合うのかもしれません。

福さま
コメント有難うございます。
玉の輔は二ツ目当時から期待されていて、真打昇進でいうと喬太郎、たい平の2年先輩になります。
噺家に二つタイプがあって、真打を機に大きく進歩する人と進歩が見られない人で、玉の輔は明らかに後者です。
欠点は腹に据わった噺ができない、上滑りした高座になっていることです。
器用で何でもこなすけど、人の心を打たない。小朝の悪い面だけを受け継いでいるように見えます。
玉の輔に対しては期待が大きいだけに、どうしても辛口の批評になってしまいます。

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