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2009/10/18

三遊亭遊雀勉強会・神無月会(10/17)@お江戸日本橋亭

朝日名人会が終わってそのままお江戸日本橋亭へ直行。
雨が降り出した中で開演前の長い行列、フアンというのは有り難いものだ。

<番組>
三遊亭遊雀「ご挨拶」
三笑亭朝夢「権助魚」
三遊亭遊雀「大工調べ」
~仲入り~
三遊亭遊雀「禁酒番屋」

冒頭に「ご挨拶」ということで遊雀が登場し、25日に行われる「芸協らくごまつり」の準備の苦労話が紹介された。
独演会でこういう風に本人の挨拶があるというのは、とても良い。下手な前座を出して盛り下がるよりは、ここで演者と観客の気持ちが一つになっていくからだ。
内容も、融通のきかない消防士「藤田くん」とのエピソードが立派な小咄になっており、しかもこれが後で演じる「大工調べ」のマクラにもなっているという趣向。こういう処がさすがである。

ゲストの三笑亭朝夢、雑誌の編集者だったという経歴だそうで、サラリーマン時代に二ツ目当時の遊雀との出会いが、落語家へ入門するきっかけだったとマクラで紹介があった。
落語家というより歌舞伎役者のような風貌で、女形を演じると古今亭菊之丞に似ている。
間のとり方と動きのムダをなくせば、もっと面白くなるだろう。

さて「大工調べ」だが、遊雀は努力が報われにくいネタだと言っていた。確かにこの噺の眼目は、家主の前で棟梁が啖呵を切る場面で、この出来が全てを決めてしまう。
演者は次第にテンションを上げていきながら、それでいて怒りが過ぎてもいけず、少なくてもいけず、その按配が難しいのだそうだ。そんなマクラを聴かされていると、啖呵のシーンでこっちも緊張してくる。「アー、上手くいった」ってな具合で拍手である。
因業な大家、気風の良い棟梁、それの与太郎の演じ分けも見事に、颯爽とした「大工調べ」だった。

後半の「禁酒番屋」は、酒飲みの落語家のエピソードをマクラに振って本題へ。
間近で見てつくづく感じたのは、遊雀の魅力は目だ。目の使い方が上手く、文字通り目にモノを言わせている。
酒屋の奉公人と番屋の侍とのヤリトリも、この目の動きが活きている。
それと高座での独特の愛敬は前の師匠である権太楼に似ている。やはり師弟はあらそえないものだ。

独演会というよりは、「遊雀ショー」という趣の楽しい会となった。

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