「羽田のハブ空港化」構想を支持する
民主党も、たまには良いことを言う。というより歴代の自民党政権の航空行政がオソマツだったのだ。
なんの国家的戦略もなく、狭い国土に使いもしない空港だけをやたら建設し、ムリやりJALを就航させてきた。各地空港とJALの赤字の責任は自民党の悪政に起因する。
前原誠司国土交通相は10月12日、羽田空港を24時間運用の国際ハブ(拠点)空港として優先整備し、羽田が国内便、成田が国際便とすみ分けてきた首都圏空港の「内際分離」原則も撤廃する考えを表明した。
この考えは妥当である。
日本のような先進国の首都の空港として備えるべき条件は、次の通りだろう。
(1)都心へのアクセスが便利なこと
(2)国内各地への乗り継ぎが容易なこと
(3)夜間の発着が可能なこと
現在の成田空港は全てが失格だ。
成田は不便な空港として、世界的にも首都の空港ではワーストに数えられてきた。
新東京国際空港とは名ばかりで、都心からは遥か彼方だ。
国内便への乗り継ぎで羽田に移動するのが、極めて不便だ。
夜間の発着ができないということで、実は周辺の国の空港にしわ寄せをしていた。
その一方、韓国や香港、バンコクなどでは大規模な空港が建設され、空の輸送の主役をそれらの空港に奪われつつある。
このまま放置すれば、本来東アジアの玄関口であるべき東京の空港は寂れる一方になる。
現に韓国の仁川空港が日本のハブ空港化しつつあることは、多くの関係者に知られている。
日本が反転攻勢をかけるには、羽田のハブ空港化が最も現実的だ。
国際線は羽田に集中させ、日本各地には羽田から乗り継ぎで行くようにする。
JALの再建もこれしか手が無いだろう。現在のようにとにかく人員を減らし、縮小均衡を図るという経営改革案では、将来の展望が持てない。
かといって、米国など海外の航空会社に身売りするのも避けたいところだ。
羽田のハブ空港化により、JALの再建にも展望がひらけてくる。
大阪の橋下知事から異論が出されているようだが、狭い日本の国土にハブ空港は二つも、三つも必要ない。
先ずは羽田空港を軸にして、他の空港の役割を考えるべきだろう。
将来展望のない成田空港にこだわり続けたのは、明らかに失敗なのだ。
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