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2009/10/08

「本屋が薦める」本ってナンダイ?

「本屋大賞」っていうのがあるそうだ。八百屋や魚屋の大将は近所にいるが、本屋のタイショウっていうのはあまり聞いたことがないけどねえ。
そういえば近ごろは書籍の宣伝に、「本屋が薦める」というキャッチコピーをよく目にする。
書店に行くと、やたらに「手書きPOP」というのが書棚に乱立していて、それによって売上げを伸ばすカリスマ店員や店長がいるのだそうだ。
アタシはあの押し付けがましい「手書きPOP」というのが大嫌いで、本屋に寄らなくなった。こっちとしては自分が好きな本を選びに行くのであって、あれこれ差し出がましいことはして欲しくないのだ。

本屋=本が好き=読書家という図式になっているなら、彼らが選んだ本を読む価値があるだろう。しかし書店員というのは果たしてみな読書家なのだろうか。
一昔前の本屋の主というのは、店の一番奥にある机の前にずっと座っていて、日長一日本を読んでいた人が多かった。今でも神保町界隈の古本屋に行くと、そうした書店主の姿を見ることができる。
こういう人なら書籍に詳しいだろうから、相談に乗ってもらったり意見をきいたりすれば参考になるだろう。
しかし最近の本屋の主(店長)や店員は、見ていると忙しそうに働いていて、店内で読書をしている姿など、ついぞ見たことがない。
通勤の行き帰りや自宅では読書をしているのかも知れないが、それならフツーの読書家となんら変わりがない。
で、あれば、「本屋が薦める」って、どういう意味があるのだろう。

「本屋大賞」を調べてみると、「全国書店員が選んだいちばん売りたい本」とある。多くの人に読んで欲しい本でもなんでもない。要するに本屋(書店)が売りたい本なのだ。
どんどん売りさばける回転率の良い本、端的にいえば単位売り場面積あたりの売上げが大きい商品であり、買い手側の利益を考慮したものではない。
そういえば、2009年本屋大賞の一位になった湊かなえ「告白」という本、家族が買ってきて読み終わり「ヒドイ本だから読んで見て」とすすめられて読んだが、確かにヒドイ代物だった。
ミステリーだが文章が稚拙で、プロの水準とはほど遠い。最後のドンデン返しがスゴイという触れ込みだったようだが、3分の2位のところで結末が予測できる。
長所といえるのは、軽くて直ぐに読めることだ。
こういう本なら書棚の回転率が上がって、書店としては喜ばしいのだろう。

昔から言うではないか、薬局がすすめる薬は買うなと。
それと同じだ。

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