「エコエコ詐欺」にご注意を!
信条として「エコ」と名が付いた商品は買わないことにしている。
理由は簡単で、「エコ」にはニセモノが多く、保護するどころか環境を破壊する商品が多いのが実状だ。
花王の人気食用油「エコナ」が、国から特定保健用食品(特保)の表示許可を受けながら、発がん性が懸念される成分が検出されたのは記憶に新しい。
問題になったのは、エコナに含まれる成分「グリシドール脂肪酸エステル」が体内で分解されると、発がん性物質の「グリシドール」になる危険性があると指摘されたものだ。
これだけではない。
「エコナ」は2003年にも専門家から、主成分ジアシルグリセロール(DAG)にがんの進行を促進させる可能性があると指摘されていた。マウステストで、通常の油に比べ癌が増える傾向が出たためだ。
もう6年も前のことだった。
だいたい油なのに体に脂肪が付かないという効能に、そもそもムリがあったのだ。
「エコな」が聞いて呆れる。
現在進められている20年度予算編成において、「エコポイント制度」と「エコカー減税」の存続が議論されているが、この「エコ」も真っ赤なニセモノである。
本当に環境保護を考えるなら、できるだけ車に乗らないようにし、輸送手段としては電車やバスなどの公共交通機関を利用することが求められる。
エコカーなら環境に優しいだと、冗談言っちゃあいけねえ。
新車を生産したり、スクラップの車を処分するのにどれだけのエネルギーを使うと思ってるんだ。
これだけでも膨大な温室ガスを排出することになる。
電気で動くからCO2が出ないたって、その電気はどうやって作るんだい。
少し考えれば分かりそうなものだ。
エコポイント制度も又然り。
この制度の目的は、テレビの地デジ化を促進するために、政府がぶら下げたニンジンだ。
環境保護のためには、今使っている電化製品を一日でも長く大事に使うことが大切であり、ワケの分からないポイント制度で釣って早く新製品を買わせるというのは、環境破壊を促進するようなものだ。
景気を良くするためには、とにかく消費者は新しい製品をどんどん買ってくれというのなら、それはそれで話は分かる。
それを屁理屈をつけて「エコ」を標榜するなら、これは政府による「エコエコ詐欺」である。
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エコポイントは凄いよね。
「効率が良くなったから大容量の大型を使ってください」という制度ですから、必要以上の性能の物を買って電力消費を増やしちゃうとは!
少しでも得をしたいからと、必要以上の物を買って損をしていることに気付かない消費者も情けないけど。
投稿: そのエコはエコノミーのエコ | 2009/10/16 19:38
そのエコはエコノミーのエコ様
コメント有難うございます。
買い物ポイントというのは、サービスでもなんでもない。その分、価格に上乗せされているだけです。貯めたポイント使わない人もいるでしょうし、そうなれば店側の丸儲けです。
「エコポイント」は、結局は家電メーカーへの税金を使った財政援助です。
「エコ」の悪用例の一つですね。
投稿: home-9(ほめく) | 2009/10/18 06:58