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2009/11/25

【奈良の集団強姦事件】不公正な裁判員の選定

11月24日、今年5月に奈良県橿原市内で20歳代の女性を車に押し込み乱暴しけがをさせたとして、集団強姦致傷罪などに問われた阪本裕被告(23)ら4被告(23~21歳)の初公判が奈良地裁で開かれた。
この裁判は裁判員裁判で行われた。
手続きに出席した裁判員候補者は49人、うち10人は裁判所から辞退が認められており、残る候補者は39人であった。
この中から裁判員が選ばれたのだが、その選考過程に大きな疑問がある。
というのは、裁判員の選任手続きに際し、検察官と弁護人が理由を示さず不選任(忌避)を請求した人数が約20人と、およそ半数の裁判員候補が忌避されていたのだ。
弁護人が避けたのは15-16人で、いずれも裁判員としてふさわしくないという理由からだ。
具体的には、
・別の性犯罪被害者の親族
・若者の性犯罪への視線が厳しいと思われる高齢男性
などの例があげられている。

驚くような話だが、被告に不利(または有利)と予想される人は予め裁判員から排除されるのだ。
これで公正な裁判が担保できるのだろうか。
その気になれば弁護人(または検察)にとって有利な人物だけを選んで、裁判ができることになる。
もちろん被害者や被告と利害関係にあるような場合は忌避されるのは当然であるが、年令や性別などを理由とするのは不当だし、これを認める裁判所もおかしい。
こんなことでは裁判員制度を続ける意味がない。

裁判員候補として裁判所に呼び出される人は、裁判が開かれる数日間は仕事を休むことを覚悟して体制をつくっていく。
そうして自らの仕事や用事を犠牲にして呼び出しに応じている。
しかし数十名の候補の中から実際に選ばれるのは数名にすぎず、残りの人はご苦労さんとばかり帰されてしまうのだ。
サラリーマンなら数日間の休暇届けがムダになりかねない。
こんな犠牲を国民に強いておきながら、理由にもならない理由で「あなたは不適任」と判断されるのではやりきれない。裁判所の横暴だし、とうてい納得のいくものではない。
こんな人権無視の裁判員制度なら、直ちにやめてもらいたい。

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