#368花形演芸会(1/23)@国立演芸場
1月23日は国立演芸場の「第368回花形演芸会」へ。
交通規制がしかれ警官の数が目立つのは、特捜部による小沢幹事長への聴取が近くで行われていたのだろうか。
<番 組>
前座・柳亭市也「たらちね」
柳家さん弥「代脈」
瀧川鯉朝「松山鏡」
カンカラ「時代劇コント」
柳亭市馬「粗忽の釘」
―仲入り―
神田阿久鯉「赤垣源蔵徳利の別れ」
U字工事「漫才」
古今亭菊之丞「らくだ」
さん弥「代脈」、着実に上達しているのだろうが、この人、顔が恐いので損をしている。
瀧川鯉朝「松山鏡」、初見だが愛嬌があって良い。ネタも丁寧に演じていて好感が持てたが、仲裁に入ってくる人が尼さんだというのを言い忘れていた。
カンカラは出だしの拍手とかけ声の催促がくどい。ドリフじゃないんだから。
市馬「粗忽の釘」、とにかくマクラから最後のオチまで全くスキがない。それでいて観客には十分リラックスさせ楽しませる。
先輩として、芸とはこういうもんだという事を見せ付けた見事な高座。
後の席のご婦人方が、この噺こんなに面白かったかしらと感心していたが、同感。
仲入り後、神田阿久鯉「赤垣源蔵徳利の別れ」はご存知「赤穂義士銘々伝」の中の一席。
イヤー、講談で久々にシビレましたね。名調子だし、第一セリフの節回しが素晴らしい。
師匠・三代目神田松鯉仕込みなのだろう、本格派だし、未だ真打になって間もないのに、大したものだ。
講釈師だけは有望な女流が次々と出てくる。
U字工事、ナマの高座は久しぶりだったが、面白かった。テンポが良くなったし、両者の間合いも良い。もう漫才は大阪なんて言わせない。
菊之丞「らくだ」、全体としてネタが未だ身に付いていないのか、言葉の間違い(例:屑屋を紙屑屋という)、同じセリフの繰り返し(「もう勘弁して下さいよ」を多用し過ぎ)、言い忘れ(例:八百屋に樽を貰いに行く時に、兄いが「いやだと言ったら死人にかんかんのうを躍らせると言え」の部分が抜けていた)が目立ち、聴いている方が集中できなかった。
屑屋の酔いっぷりはなかなか良かったし、これから仕上ってくれば菊之丞の持ちネタになる可能性は十分だと思った。
今後に期待したい。
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はじめまして、花形演芸会のことを調べていてこちらを見つけました、marimyonと申します。(o^-^o) お邪魔します。
過去の記事をいくつか拝読させて頂きました!大変勉強になります。(政治の話は少し難しいです・・・がんばります)
1月の菊之丞さんの「らくだ」、見たかった・・・・・・!! チケットが取れませんでした。(涙) 先日機会あって三遊亭円左衛門師匠の「らくだ」を見ることができたのですが、大変楽しみました!
3月の花形演芸会(柳朝師匠がお目当て)、こちらも電話予約はまぁ大変な盛況で・・・25分後に完売、という状態でしたが、なんとかインターネットで・・・(取れているか心配です・・・)
本当に、このチケット争奪の状況では、これまで落語を楽しんでいた方々が追い出されてしまう(私も追い出しているうちの一人!)、なのだろうと、気が落ち込んだのでした・・・。
また読ませて頂きにここに来たいと思います!よろしくお願いします。
投稿: marimyon | 2010/02/13 11:43
marimyonさま
コメント有難うございます。
かつては寄席に行くと年寄りばかりという時期がありましたが、それに比べて若い方々のフアンが増えたというのは喜ばしいことです。
落語家も昔と比べると、みな上手くなっていて、それが人気の源だと思います。
ここの所、所用が重なって落語会に行くチャンスが少なくストレスになっていますが、今しばらくしたら元のペースに戻る予定にしています。
また遊びに来てください。
投稿: home-9(ほめく) | 2010/02/14 10:43
行って来ました、3月花形演芸会!
ヽ(´▽`)/ 楽しかったー すごく楽しかったです、お腹がひきつるどころか、笑い過ぎて顔のかたちが変になってしばらく戻らない!なんていう経験までしてきました。最高でした。 (o^-^o)
チケットが取れてるかどうか心配で、でも有り難いことに無事に確保できていたようで!
友達と行ったので(ほどほどに)若い女子が二人、結構周囲から浮いていましたが、思っていたよりはちらほらと同年代の男女を見かけました。ほっ・・・
柳朝師匠が、武助馬、でして、これは個人的にはうーん・・・物足りない!柳朝師匠の良いところが・・・!という感想でしたが、それでも、他の方々が十分おもしろく楽しく、とりわけて喬太郎師匠と桃月庵白酒師匠は
)
大人気の様子、多くの方のお目当てのようでした、待ってました!とばかりにすごい拍手☆ (わたしはやっぱり柳朝師匠が一番すきでした
今月はあと2回ばかり、落語を見に行く機会がありそうなのでもう大満足! こんな楽しみに早く気付くことができて本当に良かった♪
またご報告に来ます^^
投稿: marimyon | 2010/03/06 23:57
marimyonさま
コメント有難うございます。
イヤー3月の会、行きたかったんですが芝居の先約があり見送りになってしまいました。
喬太郎に白酒とくれば、タマラナイですよね。
「武助馬」は受けるネタとはいえず演者に不利ですが、若いうちにこうした演目に挑戦することも大事でしょう。
落語ファンが増えるのは嬉しいことですが、ますますチケットが取りづらくなりそうですね。
投稿: home-9(ほめく) | 2010/03/07 04:24
ほんとうですね、チケット争奪は、どうしたものか。。 人気のある方の場合は仕方ないとはいえ。。
やはり抽選みたいなものが良いのかもしれませんね? 1回当たると次2回分は当たらない、とか?! 人気のあるお師匠方は、生で見られるのは年1回、くらいでも良いような気も?!
お笑い芸人さんのファンの女子たちも、チケット取りはもう運みたいになっているようで。抽選なんかは多いみたいです。
人が多いと、みんながみんな、満足の行くようにはできないのかもしれませんが、少しでも不公平感が和らぐような、そんな方式があると、よいですよね^^ みんなに均等だけ、チャンスがある、というような。 申し込みの方法も簡単な方法で。
(私が年をとったときもそういう方式が望ましいですもの・・・)
柳朝師匠はご自身のHPで、「淡々とやりたい噺」だったとのこと仰っていました、そういう大事にするような思いがあったのでしょうね!渋い!素敵です^^ 今しばらくは追っかけ(そんなにまじめじゃない追っかけですが・・・)たいと思います☆
投稿: marimyon | 2010/03/10 23:27
marimyonさま
チケットは需要と供給のバランスですから、取れなくても諦めはつきます。
ガマンならないのは、人気チケットを買い占めておいてネットオークションに出品する「ネット・ダフ屋」です。
違法ですが実際には野放しに状態で、何とか取り締りを強化して欲しいものです。
投稿: home-9(ほめく) | 2010/03/11 09:29