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2010/01/17

#96朝日名人会(1/16)

1月16日は落語会の昼夜ダブルヘッダーになり、昼は有楽町朝日ホールでの第96回朝日名人会へ。

<番  組>
前座・古今亭志ん坊「手紙無筆」
立川志の吉「松竹梅」
桃月庵白酒「宿屋の冨」
五街道雲助「替り目」
~仲入り~
古今亭志ん輔「五人廻し」
柳家権太楼「猫の災難」

顔づけを見てお分かりのように、今月は前座を含めれば古今亭(金原亭)が4人揃った。それに雲助と白酒は師弟だ。こういう趣向も楽しみの一つ。
前座で上がった志ん坊、二ツ目が近いのだろうか、しっかりと「手紙無筆」。最近は国民の識字率が100%になったせいか、このネタや「ラブレター」が高座にかかることが少なくなった。
志の吉「松竹梅」、松つぁん、竹さん、梅さん3人の演じ分けが不明瞭で、平凡な出来。

白酒「宿屋の冨」は大きなミスがあった。泊り客に宿の主人が冨札を売りつける場面で、「もし当たったら半分やる」と約束する場面を飛ばしてしまった。
観客は気が付いているので、これをどう処理するのか固唾をのんで見守ることになった。
後半でなんとかカバーしていたが、演じ手も聴き手もお互い変な緊張感を抱えたまま過ぎてゆき、せっかくの熱演に水をさしてしまった。

師匠の雲助「替り目」、こちらは好演だった。
酔漢の小咄から本題に入り、俥引きやお上さんとの軽妙なやり取りを経て、珍しく最後のオチまで間然とするところがない。
独自の演出で「流し」を登場させ、都々逸からかっぽれの所作まで入れ込んでの大サービス。
この一席だけで元を取ったような気分になる。

志ん輔「五人廻し」、5人の客と若い衆の演じ分けがキッチリと出来ていて、聴きごたえがあった。
吉原の謂れ因縁をまくし立てる場面を颯爽と演じ、拍手喝采を浴びていた。

権太楼「猫の災難」、マクラで酔っ払いの小咄を雲助が全部やってしまったのでと、節分の話題。噺家の手拭いを貰うには、池袋演芸場が穴場だそうだ。
先代小さん譲りの軽妙な芸で、酒を呑んでしまった男が居眠りをするところは独自の演出。
何をやらせても水準をいく権太楼の力量には感心する。

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コメント

>湯豆腐とクサヤの干物で熱燗。
ウーン、僕もたまりません(笑)クサヤは幼時から食卓に出たので、今でも大好物です。でも、大人になって遭遇していたらどう感じていたか心もとないし、たまに飲み屋で見かけて注文すると、他のお客さんに嫌な顔をされることがあって困ります。
「五人廻し」は暮れに一之輔で聴きました。通常のサゲと異なり、相撲取りの客がいるというので、廻しという言葉を利用したサゲでした。

福さま
クサヤ、いつも家族の顰蹙をかいながら、あの美味さを一人味わっています。
「五人廻し」、演者の実力が試されるネタで、現役では談志がベストだと思います。

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