「カントロフ&上田晴子」デュオリサイタル@浜離宮朝日H
3月18日、浜離宮朝日ホールでの「J.J.カントロフ&上田晴子」デュオリサイタルに出向く。
この日と21日立て続けにヴァイオリン・ソナタと聴くことに、それも揃って艶やかで気品溢れるフレンチ・ヴァイオリニストのとくりぁー、いかにもこのアッシにピッタリじゃござんせんか。
なにせ気品にかけちゃあー、そんじょそこらの人間たぁワケが違いまさぁね。
浜離宮朝日ホール、広々とした良い会場だ。
<プログラム>
ベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ」
第6番 イ長調 作品30-1
第7番 ハ短調 作品30-2
―休憩―
第8番 ト長調 作品30-3
第9番「クロイツェル」イ長調 作品47
<出演者>
ジャン=ジャック・カントロフ(ヴァイオリン)
上田晴子(ピアノ)
カントロフは高名なフランス人ヴァイオリニストで、特にフランクのヴァイオリン・ソナタでは定評がある。
1977年の初来日いらい度々日本での演奏会が開かれていて、最近では指揮者としての活躍が目立つようだ。
ピアニストの上田晴子は私としてはお馴染みがないのだが、日欧で活躍とある。
当日配られたプログラムの解説をご本人が書いているが、文中「地下鉄の中で演奏するチューバの人が、3拍子と2拍子の差も理解せず、ただバスを吹く感じ。療養者の村の楽隊。」という表現があり、きっとウィットに富んだ面白い人だろうなと想像される。
カントロフは予想していたのと異なり、身長はあまり大きくなかった。そして愛嬌がある。
ベートーヴェンの「ヴァイオリン・ソナタ」4曲だが、とても洗練された演奏だったように感じた。
この辺りが、フランス風の気品というのだろうか。
手元にある他の演奏家のものとは、随分と印象が違った。
最も強く印象に残ったのは、お二人が実に楽しそうに演奏していたことだ。
聴き手にもその楽しさが伝わってくる。
二度のアンコールで終了予定時間を大幅に超過していたが、春の季節にふさわしいウキウキとした気分になれるコンサートだった。
次回は10月19日に予定されている。
« 「岸壁の母」は菊池章子でしょう | トップページ | 鈴本演芸場・3/21夜「前売り完売」の怪! »
「音楽」カテゴリの記事
- 『リンゴの唄』と日本の戦後(2023.12.01)
- 私の好きな曲(洋盤)(2023.09.24)
- 私の好きな曲(邦盤)(2023.09.22)
- ♪自衛隊に入ろう♪(2023.06.22)
- 美しい日本の歌(2023.02.02)
コメント