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2010/03/24

「円生襲名」は見送りにしたら

ここのところ、七代目三遊亭圓生(円生)襲名をめぐるゴタゴタが報じられているが、一連の動きを見るにつけ、私は今回の襲名は見送りにすべきだと思う。
理由は二つある。

一つは、特に圓楽一門の動きはあまりにソロバン勘定がミエミエだからだ。
先代圓楽亡き後の一門の主力メンバーは、いずれも力不足だ。
興行上、一門を維持するには「襲名」というお化粧を施して集客しようという意図が見え隠れする。
円生襲名をそんな道具にさせてはならない。
芸協会長の桂歌丸あたりが後押ししているようだが、これも“笑点”の腐れ縁。
商売先行の襲名興行など、落語ファンからそっぽを向かれるのがオチだ。

二つ目は、いま名乗りを上げている二人とも、円生を継ぐ器ではない。
鳳楽は、芸風は確かに六代目円生に似ているが、力量は足元にも及ばない。
圓丈はどうかといえば、新作落語の雄ではあっても、こと古典に限れば並みの噺家だ。
襲名を機に上手くなるんなら話は別だが、年令からみて二人ともその期待は皆無だ。
どちらが襲名しても、代々名人が続いてきた三遊亭圓生の名跡を汚すのは明白だろう。

はっきり言えば近年、大名跡を継いだ落語家はおしなべて落第だ。
その反省に立って、もうそろそろマトモな襲名を行えるよう、関係者は真剣に考えたらどうだろうか。

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コメント

 ご説ごもっともです。どちらが襲名しても禍根が残るでしょうし、先がそう長いとは思えません。
 騒動そのものは外野にいる落語ファンにとって一興ではありますが、できるものならもっと納得感のある噺家さんに継いでもらいたい名跡ですね。
 個人的には兼好により一層の修行を積んでもらい、十年後位に襲名してもらいたいと思っています。

小言幸兵衛さま
二つのコメント有難うございます。
円生の襲名は現在30代、40代の有望な若手・中堅の中から後継者を求めるべきだと思いますし、兼好はその候補者の一人になると思います。
いずれにしろ落語界全体が推す状況を作らねばならないでしょう。
当代の圓楽がTVで「他が何をいおうと関係ない。とにかく襲名披露しちゃえばいいんだ。」みたいな発言をしていましたが、とんでもないことです。
三之助の件は、あれはご本人に責任はありません。興行主の鈴本サイドが、チケットの販売の割り振りをきちんとしていなかったことに原因があります。
三之助が柳枝ですか、そうすると白酒が志ん生?ですかね

なるほど、白酒が六代目志ん生もいいですね。
志ん輔が今後二~三年のうちに継がないなら、
十年後くらいには有力な候補でしょう。
いずれにしても、潜在能力のある四十代か五十代
のうちで襲名することが望ましいと思います。

小言幸兵衛さま
名跡の襲名は、50歳辺りが限界ではないでしょうか。
50歳過ぎてダメな人は、それから先も伸びしろは期待できないでしょう。
幸い30代、40代に優秀な人材がいますし、その中からじっくり選べば良いと思います。

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