【普天間移設】鳩山政権の「騙し」の手口
米軍普天間基地移設にかんして、政府は名護市辺野古などにまたがる米軍キャンプ・シュワブ陸上部に移す案を最有力候補としているようだ。
2月25日に北沢防衛相が明らかにしたものだ。
アメリカ側が反対する可能性が高いところから、政府は、
・陸上部に500-1500m級の滑走路を建設する
・米軍射撃場を新たに作る
という「思いやり」を提案するとのことだ。
結論からいえば、民主党政権は始めから辺野古以外への移転は考えていなかったのだ。
民主党は「アメリカが日本を守ってくれている」という立場であり、この点では自民党と変わりはない。
ではなぜ、国外だの県外だのと言い出したのかといえば、
(1)総選挙前に鳩山首相が県外や国外移転を公約したため、引っ込みがつかなくなった。つまりメンツ。
(2)前政権の政策を、一度は白紙にして検討したというアリバイ作り。
(3)連立に加わっている社民党のガス抜き。
しかし、こうした鳩山政権の「見直し」論が、沖縄県民の心に火をつけてしまった。
辺野古沿岸部への移転を容認する立場だった県知事までは県外移転を主張しだし、名護市の市長選では移転受け入れ反対派が勝利してしまった。
慌てたのは民主党政権の方だ。
このままだと「瓢箪から駒」になりかねない。
そこで急いで「火消し」にかかった。
いまさら辺野古沿岸部でいいですとも言えない。
そこで・・・、
先ず、国民新党からシュワブ陸上案を出させ、政府も同調する。
当然のことながら地元は反対する。
米軍も同意しない。
かといって、普天間基地移設そのものをご破算にするわけにもいかない。
そうこうしているうちに、期限の5月末が迫ってくる。
仕方がないので止むを得ずという形で、当初の合意(若干の手直しはあるかも知れないが)であるシュワブ沿岸部への移転で決着させる。
大体こんな筋書きが出来ているんだろう。
岡田外相、北沢防衛相、平野官房長官らが政府の方針と異なった発言を繰り返しているように見えるのも、方針転換へのExcuseと思えば分かり易い。
民主党政権の、この半年間の手口をみていると、
全て「〇〇をやるフリをして、実際にはXXをやる」というが共通点だ。
何度もゆうようだが、民主党と自民党では基本政策に違いはない。
鳩山家の兄弟同様で、「兄たり難く弟たり難し」なのだ。
もし、そうではないと言うなら、その証拠を見せて欲しいものだ。
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