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2010/04/04

鈴本演芸場4月上席・夜(4/3)

「銭湯で上野の桜(はな)の噂かな」
ようやく東京の桜も満開。
ならばと、上野の山で桜を見てから、鈴本演芸場の4月上席・夜の部に足を運ぶ。
清水さんの舞台からの桜の眺めは、絶景でした。
トリが雲助の「花見の仇討」とくれば、まさにピッタリ。

<番      組>
前座・柳家花いち「一目上がり」
金原亭小駒「鷺捕り」
林家正楽「紙切り」
古今亭菊志ん「宮戸川」
古今亭菊之丞「幇間腹」
太田家元九郎「津軽三味線」
柳亭左龍「短命」
金原亭馬生「しびん」
~お仲入り~
大空遊平・かほり「漫才」
アサダ二世「奇術」
【特別企画公演 「雲助圓生噺十席」】
五街道雲助「花見の仇討」
           
入り口で係の人が「今日は代演が6本はいってます。出演者を確かめて入場ください。」と案内をしていた。
こちらは事前にチェックして行ったのだが、当初の顔ぶれをあてに来た人はガッカリだったかも知れない。
この日はトリと前座を除けば番組は9本なので、じつに3分の2が代演ということだ。ここまでくると、誰が誰の代演かも分からなくなる。         
落語家が6人中5人が古今亭(金原亭)一門というのも珍しい。

小駒「鷺捕り」、華やかだが落ち着いた高座で、真打も近いのだろうか。
ただネタは短縮版のせいか、薄味。
菊志ん「宮戸川」、二ツ目時代から注目していたが、ここのところ伸び悩み。
二人会で芸を競っていた柳家三三に、すっかり水をあけられてしまった。あの変なインテリ臭を先ず抜くことだ。
菊之丞「幇間腹」、同じネタを何回か聴いているが、中味を少しずつ変えているのは、さすがだ。
マクラで、エイプリルフールのジョークで古今亭志ん生を襲名すると言ったそうだが、もしかすると半分本気か。
左龍「短命」、この人にはどうも艶笑噺は似合わないような気がする。
馬生「しびん」、あい変らず品の良い高座だ。だからこうしたネタを演じても、下品にならない。
花を生ける場面も丁寧に演じていたが、こんなこと一つでこの噺に奥行きができる。
隣家のお婆さんを登場させて、オチの部分に上手く使っていたのも説得力あり。

さてお目当ての雲助「花見の仇討」、冒頭で「圓生噺」というタイトルには特に意味がないと語るあたり、いかにもこの人らしい。
マクラから一気に江戸時代のお花見の世界に客席を導き、本題に入ってから何の衒いもなく一直線の本寸法。
それでいて、本物の武士が助太刀に現れるクライマックスシーンに至る盛り上げ方が、実に上手い。
ベストの「花見の仇討」だった。

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コメント

今年はまだ一度も花見の噺を聞けていないのを寂しく思っております。期待していた「よみうりホールの落語会」(3月28日)は喜多八「粗忽の釘」喬太郎「初音の鼓」円蔵「反対俥」でした。

>菊志ん ここのところ伸び悩み。
ああ、そうですか。テレビ朝日の「落語者」という番組では「天災」を演りましたが、やはりいまいちに感じました。でも、才能のある噺家さんなので、これからも注目したいと思います。

投稿: 福 | 2010/04/06 06:54

福さま
よみうりホールの落語会、なかなか面白そうでしたね。
鈴本も結構良かったんですが、土曜日というのにお客の入りは今ひとつでした。
菊志んは二ツ目当時、NHK新人演芸大賞を受賞するなど期待されていましたが、どうも真打になってからあまり進歩が見られません。
三三との二人会で、今回はどっちの方が良かったなどと言っていたのが、ウソのようです。
素質はあるんですから、頑張って欲しいものです。

投稿: home-9(ほめく) | 2010/04/06 11:37

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