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2010/04/21

【寄席な人々】眠れる落語家

一緒に暮らしはじめて40年以上、我が家に居座っている同居人がいる(向うもそう言ってる)。
寝つきが悪い彼女は、数年前から枕元にラジカセをおいて、毎晩落語のCDを聴きながら眠ることを習慣にしている。
つまり睡眠導入剤かわりに落語を聴いているわけで、本人によると他の音楽CDなどでは全く効果がないのだそうだ。
結果、私の手持ちの落語CDは全てきき終えている。
寄席に行ったのは数回という人間だが、すっかり落語については一家言を持つようになってしまった。

目的は眠ることだから、聴いているうちにいつの間にか眠りに落ちるという落語家が好まれる。
本人曰く、先ずは下手な落語家だと眠れないのだそうだ。例えば、当代の円蔵。
次に、突然高い声を上げる人も苦手で、名人・文楽はダメ。
テンションの高い落語家は眠りの妨げになるということで、志ん朝は不向き。
志ん生は言葉がハッキリしないので聴き入ってしまい、円生は説得力がありすぎてということで、やはり睡眠には向かないそうだ。

では、どんな落語家が睡眠に最適かというと、次の落語家がベストとか。
・三代目桂三木助
・八代目三笑亭可楽
・八代目林家正蔵(彦六)
・十代目金原亭馬生
共通しているのは語り口が静かで、リズム感がある人たちだ。

揃って故人であるのも共通点。
相方が気持ちよく眠ったままアチラに行ってしまうのではという、不安と期待をもって見守っている。
落語だけに、「オチ」ついて「落」に眠れるのだろう。

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コメント

八代目林家正蔵(彦六)十代目金原亭馬生
語り口が静かというとやはりこの両師匠ですね。馬生師匠は「花筏」が素晴らしいと思いました。

談志師匠やツービート時代のたけしさんのマシンガントークで育った世代ですが、静かな語り口の味がようやくわかるようになってきました。

福さま
因みに老妻の「眠れる落語」ベスト・3は、
馬生「笠碁」
可楽「二番煎じ」
正蔵「中村仲蔵」
だそうです。
いつか寄席に連れて行ったときは、トリの入船亭扇橋で熟睡していました。
そういえば、扇橋一門の噺家は概して静かな語り口の人が多いようですね。

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