「アンジェラ・ヒューイット」ピアノ演奏会@東京オペラシティ
日時:2010年4月24日 2:00pm
会場:東京オペラシティ・コンサートホール
<演奏者>
アンジェラ・ヒューイット(pf)
<曲目>
ヘンデル:組曲 第2番 ヘ長調 HWV427
ハイドン:ピアノ・ソナタ 第52番 変ホ長調 Hob.XVI52
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第6番 ヘ長調 Op.10-2
―休憩―
ブラームス:ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.5
(アンコール)
バッハ:”目覚めよ、と呼ぶ声あり” BWV140
バッハ:”羊は安らかに草をはみぬ” BWV208
4月24日はクラシックと落語のハシゴで、この演奏会が終わって夕方の「三田落語会」に駆けつけるという寸法。ホントはこっちの演奏会を忘れていて、落語のチケットを取ってしまった結果ですけど。
経歴をみると、アンジェラ・ヒューイットはカナダ生まれで、9才のときに初のリサイタルを開いたって言うんだから、天才少女だったわけですな。
カナダ出身で、現在はロンドン在住。イタリアにも住まいがあり、ピアノの師はフランス人とか。
バッハの平均律クラヴィーア全曲演奏者として知られているがフランス音楽家の作品も得意とし、バロックからベートーヴェンまで幅広いレパートリーを持っているのだそうだ。
楽器はファツィオリ・ピアノを愛用していて、今回の演奏もこのピアノを使用している。
曲目が17世紀のヘンデルから19世紀のブラームスまでという、珍しい選曲になっている。
これを年代順に聴いていくと、同じピアノ曲でも時代によって随分と曲想が変わっていったんだなと実感することができる。
4曲の中では、とりわけハイドンのソナタが美しく、印象に残った。
後半のブラームスのソナタは20歳で作曲した作品とあるが、特に第一楽章では青年の情熱の迸りのようなものを強く感じて、感動的だった。
ヒューイットは長身で、CDの写真と比べるとややご年配に見えた。
バレーをやっていたせいか、歩き方や演奏の時の腕の動きがとても綺麗だった。ライブで見せる以上、こうした点も大事なことだと思う。
一口でいえば美しく澄んだ音というのが特徴的で、座席は2階の最前列だったが、目を閉じて聴くと直ぐ目の前で演奏しているような錯覚に陥る。
選曲も演奏も上質であり、優れたコンサートだった。
その割には会場は空席が目立ったことと、アンコールの最中に退場する人が多かったのが残念だった。
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