南アの空港は最悪だ
昨日サッカーのW杯南アフリカ大会に出場する代表が発表になった。
応援に現地の南アに行かれる方もいるだろうが、安全には十分気をつけてほしい。
ヨハネスブルグの治安の悪さは様々に報道されているのでご存知だろうが、玄関口であるヨハネスブルグ空港(O.R.タンボ国際空港)の治安が先ず問題なのだ。
ここでは空港係官が平気で窃盗を行うのだ。
旅行者としては、入国手続きでバタバタしている時に被害にあうわけで、防ぐのが難しい。
2007年に空港に降りたち入国手続きを行った後、通関検査があるのだが、これがクセモノ。
係官にいきなりこっちへ来いと薄暗い場所に連れていかれ、ショルダーバックの中を調べられた。
成田空港で両替したドル札を見つけると、それを全部取り出した。何をするかと思っていたら、なにやら話しかけながら1枚1枚数え始めたのだ。
あらかじめ添乗員から注意を受けていたので、札を持っている係官の手元から目を離さずにいたら、諦めたのか返してよこした。
場合によっては、もう一人別の係官が横から話しかけてきて、そちらに気を取られている内に現金を抜き取るそうなので、くれぐれも用心が肝心だ。
とにかく係官が金目のモノを触ったときには、絶対に手元から目を離さないこと。
出国のときも危ない。
現在液体の機内持ち込みが制限されているが、その空港の売店で購入し密封包装された液体は機内持ち込みが許されている。
ところがヨハネスブルグ空港で、ツアーの同行者が空港内の店でブランドものの高級化粧品を買い機内持ち込みしようとしたら、保安検査で取り上げられてしまった。
きっと後で店に戻して、彼らの小遣い稼ぎにするつもりだろう。
ここは添乗員が粘り強く交渉して取り戻したが、個人旅行者では先ずムリで諦めるしかない。
帰国のときも、この空港ではあまり高価な土産物は買わないほうが良い。
ブランドものだったら、途中の香港で買うほうが安心だと思う。
これ以外にも、この空港ではスーツケースのロストが多いことでも知られていて、私たちのツアーでは3分の1の人の荷物がロストになっていた。
幸い一日遅れで出てきたが、旅行者としてはとても不安な思いをすることになる。
これも係員がスーツケースを開けて金目のモノを抜き取ることがあるそうで、高価なモノは預け入れ荷物には入れないようにするしかない。
ヨハネスブルグの街に出れば、金持ちの家では電流を流した有刺鉄線を周囲に廻らし、銃を持ったガードマンが警備している。
商店のウインドーには鉄格子が嵌められ、レストランは夕方過ぎると店を閉めてしまう。
警察が殆んど機能していないため、こんな状況になっている。
南アフリカ共和国は見所が多くとても魅力的ではあるが、被害にあってイヤな思いをしないためには注意が必要なのだ。
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