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2010/05/29

「福島瑞穂」は「平手造酒」である

昨日、日米共同声明とそれにもとづく政府方針は、普天間移設先としてキャンプ・シュワブの「辺野古崎地区及び隣接する水域」(沖縄県名護市)と明記した。
社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は閣議での署名に応じず、鳩山由紀夫首相は福島瑞穂を罷免した。
これにより社民党が連立から離脱することが現実味をおびてきた。
福島のガンコな姿勢にいちばん驚いたのは、社民党内部だったのではなかろうか。
確かに社民党としては県外、国外移設を主張していたが、それはあくまで建前。
前身の社会党は例の自社連立政権のときから、安保容認に転じている。日米軍事同盟を日本の安全保障の基軸におくかぎり、移設先としては沖縄以外の選択肢はないのだ。
安全保障政策については、共産党以外の政党はみな似たり寄ったりだ。
だから社民党の大半の議員(沖縄選出の議員以外の)は、本音では政府方針を受け容れていただろうし、福島党首の抵抗はさぞかし「マジかよ!」「殿、ご乱心!」と映っただろう。
しかし間違ったことを言っているわけではないので、表立って反対はできない。党を割って出ようにも、掲げる旗印がない。
従って、最も困っているのは社民党自身ということになる。

ヤクザが主人公の時代劇をみると、やたらに出入り(喧嘩)シーンが出てきて、派手に斬り合いをする。
でも実際にあんなことをしていたら、ヤクザは命がいくつ有っても足りない。
第一、いくら斬り合いをしても一銭にもならない。得にならないようなことは、今も昔もヤクザはやらない。
果し合いになると、一応ケンカの仕度だけはして双方の一家がにらみ合う。そこに仲裁が現れ「まあここは一つワシの顔を立てて」ってな具合に収めていたらしい。
そうでなけりゃ、海道一の親分さんたちが生き残れませんや。
清水の28人衆だって、大半は明治まで生き残ってるし。
だから、たまに本気の喧嘩(例えば「荒神山」の出入り)が行われると、後世に残ることになる。

天保15年(1844年)、笹川繁蔵一家と飯岡助五郎一家が大利根河原を挟んで睨み合い。
いわゆる「天保水滸伝」。
笹川一家の用心棒だった平手造酒(ひらてみき)、この人は武士の出身だから本気になって斬りこみ、斬死してしまう。
♪むかし侍(サムライ)さんは本気になってチャンバラして・・・♪
だったわけだ。
福島も政治の世界ではシロウトだ。だから本気になって建前を主張し続け、そして罷免されてしまった。
福島瑞穂はバカである。
でもお利口さんばかりのこの世の中、一人ぐらいは沖縄の人たちのために信を貫くバカがいても良いではないか。
なにせ私たち本土の人間は、沖縄の人たちに三重(さんじゅう)の借りがあるのだから。

「福島瑞穂」と「平手造酒」、チョット無理があったかな。

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