往生際の悪いシー・シェパード元船長
南極海で調査捕鯨をしていた捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」(712t)に侵入したなどとして、艦船侵入や傷害、威力業務妨害、銃刀法違反(所持)など五つの罪に問われた反捕鯨団体シー・シェパードの元船長、ピーター・ベスーン被告の初公判が5月27日、東京地裁で開かれた。
罪状認否でベスーン被告は、酪酸入りのガラス瓶を発射して乗組員を負傷させたとされる傷害罪について、「いかなる人も傷つける意図はなかった」と否認した。
またベスーン被告の弁護側は、「乗組員がいない場所を狙ってガラス瓶を発射しており、酪酸が人体に傷害を及ぼす可能性があるとの認識もなかった」と主張した。
下に薬品入りのガラス瓶を発射している被告の画像(写真)があるが、この姿はもう海賊そのものだ。
お互いが航行中の船からガラス瓶を発射すれば人にあたることは当然予測されただろうし、中味の有機酸が人にかかれば被害を与えるだろうことは中学生でも分かる。
いい訳にもならない言い逃れであり、実に往生際が悪い。
海洋資源の保護のために捕鯨を制限するというなら賛成だが、自分たちの主張を通すためなら人を傷つけても構わないというのであれば、これはテロ行為といわれても仕方があるまい。
検察側は冒頭陳述によれば、ベスーン被告が昭南丸に侵入した動機について、ドキュメンタリー番組のカメラマンに撮影させるためだったそうだが、何をかいわんやだ。
反捕鯨の主張など口実で、要は売名行為であり飯のタネだったというわけだ。
ベスーン被告は「第2昭南丸」の船中では肉を食べ、菜食主義はシー・シェパードに乗船している時だけだと述べていたそうだ。
彼らを擁護する声もあるようだが、シー・シェパードの行為はその人たちの「反捕鯨」運動にもかえって水を注すのではなかろうか。
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