【相撲界汚染】これほど非難されることなのか
連日の大相撲の野球賭博報道で、肝心の参院選などどこかに行ってしまったような騒ぎだ。
協会の理事だの親方だのがTVカメラの前で頭を下げるシーンも、いいかげん見飽きた。
まるで相撲界全体が犯罪者集団になったような錯覚におちいるが、では彼らはどんな凶悪事件を引き起したというのだろう。
相撲協会に所属する人の一部に野球賭博などの非合法賭博を行っていた人間がいた、それが事実の全てだ。
もちろん、非合法の賭博をしたのだから悪いことには違いない。
では相撲界以外の他の組織では、こういうことは全くあり得ないことだろうか。
公務員では、民間企業では、学校では、同じように所属する人たち全員を対象に調査したら、非合法賭博に係わった人はゼロだと言い切れる組織があるだろうか。
警察官はどうなのか。
マスコミの人たちは全く無縁だろうか。
答は、否だろう。
相撲協会は公益法人だからというのなら、他の公益法人についても全員を対象に調査したら、果たして完全にシロなのだろうか。
野球賭博は暴力団の資金源だから?
それなら暴力団と何らかのつながりのある芸能人や芸能プロに所属する芸能人を全てメディアから追放したら、今の芸能界は成り立たなくなるだろう。
政治家もそうだ。
いま60年安保改定の時の文書が公開されているが、当時の政権が反対運動を抑えるために全国の暴力団に協力を求めたのは紛れもない事実だ。そこから保守系政治家と暴力団との癒着が始まる。
金融機関、不動産、建設業などを中心に、暴力団のお世話になった企業も少なくないだろうし、一部の企業経営に暴力団員が係わっているという報道も、よく耳にする。
他でもやっているからいいじゃないかという心算はない。
しかし批判するにも節度が必要だろう。
こう朝から晩まで非難されるほど、そんなに悪いことをしたとは思えない。
捜査関係者や報道するマスメディアも、自らの胸に手を当てて考えてみれば分かると思うが。
それとも選挙の争点から世論の目をそらせる意図でもあるのだろうか?
« 【思い出の落語家17】十代目金原亭馬生 | トップページ | 国立演芸場7月上席(7/7) »
「ニュース」カテゴリの記事
- The U.S. presidential election is getting interesting.(2024.07.27)
- アメリカ大統領選挙が面白くなってきた(2024.07.26)
- 恐ろしい「子ガチャ」(2024.07.21)
- 候補者は演技者だ(2024.07.15)
- 石丸伸二の底が割れた(2024.07.10)
コメント